菅野智之「こんなダサい自分を応援させちゃダメだ」 初回途中6失点KOの数日後に訪れた運命の出会い

[ 2025年3月2日 18:25 ]

黙々とキャッチボールで調整するオリオールズ・菅野智之(ロイター)

 TBSのスポーツ・ドキュメンタリー「バース・デイ」(土曜深夜0・28)が1日深夜に放送され、巨人から海外フリーエージェント(FA)権を行使してオリオールズに移籍した菅野智之投手(35)の苦悩と、どん底からはい上がることができた意外なきっかけが明かされた。

 番組では35歳でメジャー移籍を実現させた“オールドルーキー”菅野のMLB挑戦舞台裏に密着。2020年12月にポスティングシステムを利用して複数の球団と交渉するも、コロナ禍の影響でメジャー移籍目前で断念せざるを得なかった当時のことについても菅野の口から語られた。

 2021年以降も巨人に残留。だが、21年はケガのため東京五輪のメンバー入り辞退を余儀なくされるなど苦難が続いた。

 「人生のどん底みたいな。ケガもして。東京(開催)ってのもありましたし、野球が(五輪の正式種目に)復活するっていう年でもあったので。よし!って思いましたけど、それもケガで辞退することになったので。もう…キツかったっすよ」

 そして、23年は自身ワーストのシーズン4勝に終わり、同年7月17日のヤクルト戦(神宮)では村上に3ラン、内山に2ランを浴びて初回にわずか1死しか取れず1/3回で6失点KOされたことも。これは当時プロ11年目で自己最短KOという屈辱だった。

 だが、どん底の菅野を救ったのは意外な人物だった。

 「ゴルフの中島啓太くん。彼が凄く僕のファンだっていうふうに言ってくれてて。ヤクルト戦に投げて1回もたずに6点取られたのかな、ホームランも打たれて。1アウトしか取れなくて。野球人生最短KO食らって数日たってから彼に会ったんですけど。そんな僕でも凄い目を輝かせて食事をしてくれたんですよ。その時に自分のなかで“こんな日本のトップの選手がこんな僕に対して応援してくれてんだ…”ってなんか情けなくなってきて、自分のなかで。こんな自分でも応援してくれる人がいるんだなってその時凄く感じて。これは…こんなダサい自分を応援させちゃダメだっていうふうに本当に思ったんですよ、その時。そこが自分のなかで分岐点になった気がします」

 11学年下にあたるプロゴルファー、中島啓太(24)。彼が自分を見るキラキラした眼差しが菅野を奮い立たせた。そして、2024年は前年の4勝が嘘のように15勝を挙げて巨人を4年ぶりのセ・リーグ優勝に導き、自身もメジャーへの扉をこじ開けたのだった。

続きを表示

この記事のフォト

「菅野智之」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年3月2日のニュース