阪神・木浪 満塁に強いん打!今季10打数5安打 レスリング・鏡に金メダルパワーもらった

[ 2024年8月14日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神8―5巨人 ( 2024年8月13日    東京D )

<巨・神>4回、木浪は3点二塁打を放ち、ベンチへ向かってポーズを決める(撮影・須田 麻祐子)
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 満塁男の阪神・木浪がまた仕事をした。1点リードの4回2死。グリフィンの甘く入ったカットボールを捉え、走者一掃の右翼線二塁打とした。この3点が効き、中盤に目覚めた巨人に最後までリードを許さなかった。

 「(直前の)梅野さんも何とかしようとしての三振だったと思う。自分がカバーをしてやろうという気持ちで思い切っていった」

 打率は.202ながら、満塁では10打数5安打で5割まではね上がる。18打数8安打とめっぽう強かった昨季と同様、「ミスター・フルベース」の勝負強さを発揮している。

 3連戦前にフランスから届いた吉報が励みになった。パリ五輪レスリング女子76キロ級の鏡優翔(ゆうか)が金メダルを獲得。木浪が師事する筒井正浩メンタルトレーナーが鏡も指導する縁で、五輪前にオンライン交流で知り合った。“チーム木浪”の一員と言うべき仲間の活躍に「金メダルって凄い。本当、刺激になりました」と気持ちを高めた。

 30歳の誕生日を迎えた6月15日に、メンタルトレーナー、フィジカルトレーナー、動体視力の専門家で構成する個人のサポート体制を立ち上げた。個々に日常のケア、強化を依頼するだけでなく、全員で意見交換をして互いの専門分野の知識を共有するのが目的だ。

 鏡とはアスリートならではの感覚的な部分で共鳴し合った。異業種交流をして気付いたことがある。

 「一人って難しいじゃないですか。若い頃なら自分の考えでやりたかったし、何でもできたけど、今は違う。チームなら自分が気付かないことを教えてもらうことができる」

 現状の成績に満足はしていない。幅広くアンテナを張り、この先も前進を続ける。(倉世古 洋平)

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