巨人・大城卓三 トゴタク2戦連続完封も本塁憤死に阿部監督あえて苦言「足速い遅いの問題じゃない」

[ 2024年8月14日 22:34 ]

セ・リーグ   巨人4―0阪神 ( 2024年8月14日    東京D )

<巨・神>8回、本塁突入するもタッチされアウトの大城卓(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 巨人の大城卓三捕手(31)が14日の阪神戦(東京D)で「5番・捕手」に入って先発出場。前回から2試合連続でバッテリーを組んだ戸郷翔征投手(24)を好リードでプロ初の2試合連続完投&完封勝利へと導いた。

 最近はチーム事情から「5番・一塁」での出場が続いているが、戸郷からの指名でバッテリーを組んで完封勝利を飾った8日の広島戦(東京D)以来6試合ぶり、今季20度目のスタメンマスク。

 戸郷は今回が今季初の中5日登板だったが、無四球8奪三振という内容で応え、大城卓は完封勝利にけん引した。戸郷が中5日登板で白星を挙げるのは2020年8月20日の阪神戦(東京D)以来11戦&1455日ぶりだった。

 この日も試合終了の直後に歓喜のハグをかわした“トゴタク”バッテリー。大城卓はさらに戸郷の肩へ腕を回すと、エースの意地を見せた後輩を称えるように頭を優しくポンポンして笑顔で祝福した。

 戸郷は8回を終えた時点で116球。今季初の中5日ということもあり、杉内俊哉投手チーフコーチ(43)とベンチで話し合いを持ったが、9回も続投して完封した。戸郷はお立ち台で「杉内さんが来た時に、ちょっと代わろうかなと思ったんですけど、大城さんが“どうしても来い!”って言ったんで。行きました」と舞台裏を明かしたが、見事なバッテリーの呼吸だった。

 試合後、戸郷について「最後も志願して行ってくれたんで」とした阿部慎之助監督(45)。「大城(卓三)もナイスリードだったと思います」と評価した。

 それでも、4―0で迎えた8回には“課題”も。大城卓は2死走者なしの場面で入った第4打席で12球粘って右前打を放って出塁。4回の第2打席でも2死走者なしの場面で2球で2ストライクと追い込まれながら四球を選んでチャンスメークし、浅野の満塁弾のきっかけをつくっており、6回の第3打席も四球。3打席連続出塁となったが、問題はこのあとだった。

 続くモンテスが左翼フェンス直撃の二塁打。三塁コーチャーの亀井コーチも腕を回し、大城卓は一塁から本塁まで激走した。最後は頭から滑り込んだが、タッチアウト。ベンチでやや苦笑いの阿部監督がリクエスト。亀井コーチも苦笑いしながら両ひざに手をつき首をひねったが、審判団によるリプレー検証の結果も判定は覆らなかった。

 ヘッドスライディングしたあと、アウトのコールにがっくりとホームベース上でつっ伏していた背番号24。阿部監督はこのシーンについて「だからね、もう3回ぐらい間一髪でアウトになってるから。あと一歩のリードだったり、そういうところが僕は大事だと思うし、足速い遅いの問題じゃないと思うし、できることをどうやるかっていうね。それで自分が喜ぶのか、遅いって言われて恥かくのか、ね。それだけだと思います」と快勝のなかでもあえて苦言を呈していた。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年8月14日のニュース