【甲子園】明徳義塾・池崎が95球完封で名将に3年ぶりの夏1勝プレゼント 馬淵監督「うるっときました」

[ 2024年8月13日 05:00 ]

第106回全国高校野球選手権大会第6日 2回戦   明徳義塾7ー0鳥取城北 ( 2024年8月12日    甲子園 )

<明徳義塾・鳥取城北> 完封勝利しグラブを叩く明徳義塾・池崎  (撮影・亀井 直樹)
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 奄美大島で生まれ、尼崎市で育った明徳義塾の2年生左腕、池崎安侍朗(あんじろう)は強い日差しの下、投球がさえた。95球で完封。19年の星稜・奥川恭伸(現ヤクルト)以来の「マダックス」で、3年ぶりの夏勝利に導いた。

 「思い切って投げると決めていた。自分の持ち味は打たせて取る投球。1点も取らせないつもりでした」

 初回をわずか9球で3者凡退に料理してリズムに乗った。得点圏に走者を背負っても慌てない。8回無死一、二塁ではスライダーで三ゴロ併殺。9回も全てゴロに仕留め、高知県勢の夏100勝を飾った。

 下級生同士のバッテリーでのマダックス達成は、04年修徳(東東京)の斉藤勝(2年=元日本ハム)―長野祐斗(2年)以来で、さらに希少性を高めた。1年生捕手の里山楓馬について池崎は「堂々としているので、思い切って投げられる」と最敬礼だ。高知大会の準決勝から続く試合直前の馬淵史郎監督からの「ビビんじゃねえよ」の激励も効いた。

 馬淵監督は春夏通算55勝目で歴代3位の中村順司監督(PL学園)まであと3。「68歳にはきつい」と暑さに閉口しつつ「3年もたつと久しぶりで、うるっときました」と感激した。“馬淵マジック”の夏本番はこれからだ。 (北野 将市)

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