上位2チームを追うRソックス 士気を上げる 吉田らが栄光から20周年のTシャツ着用

[ 2024年8月10日 06:49 ]

「V-TEK FIGHT CLUB 2004(バリテック・ファイトクラブ)」と記されたシャツを着て試合前の練習を行うレッドソックス吉田(撮影・杉浦大介通信員)
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 レッドソックスの吉田正尚外野手(31)は9日(日本時間10日)、ホームでのアストロズ戦に「3番・DH」で先発出場する。

 吉田は7日(同8日)までのロイヤルズとの3連戦では14打数8安打1本塁打と大爆発。ワイルドカード争いで3番手に1.5ゲームのレッドソックスも直近の9戦中6勝と上昇気配であり、コーラ監督も「選手たちはハードにプレーし、身体能力の高さが助けになっている。今季最高のプレーができている」と自信を語った。

 この日、吉田を含むレッドソックスの一部の選手たちは、試合前に「V-TEK FIGHT CLUB 2004(バリテック・ファイトクラブ)」と記されたシャツを着用した。

 2004年7月、当時のチームの主将だったバリテック捕手が、死球を受けたヤンキースの主砲アレックス・ロドリゲスと大乱闘。その後、活気付いたレッドソックスはプレーオフでも3連敗からの4連勝で宿敵ヤンキースを撃破し、勢いづいたチームは86年ぶりの世界一になったという歴史がある。

 今回、選手が着たシャツは栄光から20周年を記念し、現在は地区1、2位のオリオールズ、ヤンキースを追う立場のチームの士気を昂める意図があると見られる。

 歴史は繰り返し、6月24日以降の32試合では打率.336、OPS.900、4本塁打、特にオールスター以降は打率.350と好調な吉田がそのチームを牽引できるかが注目される。

 この日、吉田は試合前に普段通り、守備練習、打撃練習を行い、フィールドに姿をみせたアストロズの菊池雄星投手と握手を交わす場面もあった。(ボストン・杉浦大介通信員)

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