【甲子園】有田工・前田主将「勝たんば、です」吉兆つかむ!! 佐賀勢の夏2度Vは開幕戦勝利から

[ 2024年8月7日 05:00 ]

開幕戦に備えて練習した有田工ナイン(撮影・杉浦 友樹)
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 第106回全国高校野球選手権大会は7日、開場100周年を迎えた甲子園球場で開幕し、17日間(3日間の休養日含む)の熱戦がスタートする。6日には開会式のリハーサルが行われ、開幕戦で滋賀学園と対戦する有田工(佐賀)が力強く入場行進。同校は春夏通じて甲子園初出場だった13年夏も開幕戦で勝利。佐賀県勢には開幕戦での勝利が日本一につながる“吉兆データ”があり、注目の一戦となる。

 佐賀の開幕伝説を呼び起こす。有田工はソフトバンクの古川侑利を擁して初出場した13年夏も開幕戦で大垣日大と対戦。終盤まで3点ビハインドも逆転勝ちしている。また、県勢は夏2度の日本一に輝いているが、94年の佐賀商、07年の佐賀北はいずれも開幕戦に勝利している。梅崎信司監督は「縁起はいいです」と語った。

 開会式のリハーサル後は兵庫県伊丹市内のグラウンドで守備を中心に最終調整した。指揮官のノックを受けた守備の要である主将の前田壮梧(3年)は「守備からリズムをつくって後半勝負に持ち込みたい」と話した。佐賀大会5試合で失策3の守りがポイントになりそうだ。

 選手には楽しみなご褒美が待っている。初戦を突破すれば2回戦は13日と日程に余裕が生まれ、あす8日はオフになる見込み。梅崎監督は大阪の代表的な繁華街・道頓堀に連れて行くと選手たちに伝えたという。前田壮主将は佐賀弁で「勝たんばです」と意気込んだ。

 生誕100年を迎えた甲子園の開幕戦を勝利で飾れば、有田工の名を全国に広めることにもなる。エースの石永煌希(3年)は「自分たちも勝ちたい」と言った。11年前の先輩たちにまずは肩を並べ快進撃につなげる。 (杉浦 友樹)

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