「100歳甲子園」いよいよ開幕 大阪桐蔭・西谷監督「150年、200年になっても憧れの場所で…」

[ 2024年8月7日 05:00 ]

甲子園球場で行われた開会式リハーサル(撮影・大城 有生希)
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 第106回全国高校野球選手権大会(17日間)は開幕を翌日に控えた6日、甲子園球場で開会式のリハーサルを実施し、出場全49校の選手たちが入場行進を確認した。高校野球を見守ってきた聖地は今月1日に開場100周年を迎えたばかり。大阪桐蔭(大阪)の西谷浩一監督(54)らは恒例の監督対談に参加し、“次の100年”につなげる夏を誓った。

 開会式のリハーサルは午前8時30分に始まり、バックネット裏では初戦で激突する監督が顔合わせした。甲子園があったからこそ――の思いを共有する名将たちは「100歳甲子園」に招かれた意味をそれぞれにかみしめた。史上初の2度の春夏連覇を経験した大阪桐蔭・西谷浩一監督は「特別な大会への参加は名誉なこと」と受け止め、恩返しを思い描いた。

 「野球を始めたときの目標はプロ野球選手と甲子園出場の2つだと思う。いつまでも甲子園が憧れの場所であり続けるために、指導者のわれわれが先人からのバトンを持っている。(甲子園が)150年、200年になっても憧れの場所であり続けるよう、この大会から(高校野球の素晴らしさを)発信できればいいなと思います」

 昨年のU18W杯で高校日本代表を初の世界一に導いた明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督は伝統継承と変革の両立を強調した。「五輪も盛んで野球人口が減ることは仕方ない。でも、いいものはどんどん残したい。変えられるものを変えて存続していけばいい」。広陵(広島)の中井哲之監督は「野球をしている人は凄いといわれる高校野球になってほしい」と野球を通した人間形成に重きを置いた。

 球数制限やタイブレーク制、7回制の議論開始など変化を続ける一方、変わることのない熱狂を未来につなげようとする節目の夏の甲子園が幕を開ける。 (河合 洋介)

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