横田慎太郎さんの命日に懸けたアーチ…元阪神・北條が都市対抗初戦へ

[ 2024年7月22日 12:44 ]

阪神時代、横田慎太郎さん(右)と談笑する北條史也内野手
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 19日、甲子園での練習取材中にLINEが届いた。北條史也からだった。昨年、阪神から戦力外通告を受け、今季から社会人・三菱重工Westでプレーを続けている。

 文面を見て嬉しくなった。「昨日、ヨコの命日でしたね。練習試合ですけど、ホームラン打ちましたよ!」。 18日は北條の阪神時代の元同僚で昨年7月18日に脳腫瘍で亡くなった横田慎太郎さんの命日だった。横田さんの入寮時から先輩の北條は教育係を拝命して可愛がってきた後輩。昨年、横田さんが治療を終えて療養に入った際も療養施設を訪問し横田さんを励ました。

 「僕が行った時は寝てましたけど、ヨコの力になればうれしい」。懸命に生きようとする後輩の背中を必死に押そうとしていた。
 月日が経つのは早く、横田さんとの別れから1年が経過。北條がまとうユニホームは変わり、23日には三菱重工Westの一員として都市対抗初戦を迎える。横田さんの現役引退時、そして訃報を耳にした時の2度、北條は「ヨコの分も頑張る」と固く誓っている。

 持ち前のガッツと強打でチームをけん引するプレーは天国の横田さんにも届くはずだ。
    (遠藤 礼)

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