阪神・岡田監督語録 20日1軍合流の大山に「どのぐらい良くなったのか分からへんで」

[ 2024年6月20日 05:15 ]

<阪神全体練習> シート打撃を終え厳しい表情で引き揚げる岡田監督(右)(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 阪神は19日、兵庫県西宮市の甲子園で練習をした。岡田監督は森下を直接指導した。報道陣とのやりとりは以下の通り。

 ―森下は、ヘッドが走った状態でボールを捉えられていないのか?
 「ヘッドとかおまえ、リストとか使ってないやんか。何回言うても。今年も、西武戦の時とかも、ちょっと呼んだりして、室内であれやったけど。でもずっと一緒やからなあ。ちょっと言うたくらいじゃ直らへん」

 ―あえて極端なことをさせた。
 「ちょうど試合もないからなあ。早く手を打たんと打てへんもん」

 ―少しは理解を示してくれたか。
 「まだ分からんよ。そんなんおまえ、理解なんか。今までも理解できへんかったんやから」

 ―本来は3番に入るような選手だからこそ。
 「いやいや、まだまだこれからの選手やからな。これからあいつが長いこと野球する中でな、今のスイングじゃ、絶対無理よ。はっきり言うたるけど」

 ―監督の直々指導は珍しい。
 「珍しいっていうか、初めてよ。俺、監督になってグラウンドで指導するのなんか、初めてよ。前の時も1回もしてない。グラウンドでは、な。室内ではやったことあるけど。コーチに“こうなってるから”って言うても、そんなんもなぁ…。(森下が)聞けへんのか、やれへんのか、それは分からへんけど」

 ―それだけ状態が深刻。
 「深刻どころちゃうよ。そんなもん」

 ―あまり教わってこなかったことか。
 「考え方の勘違いをしとんだよな。なんか福岡で言われたらしいな。松中(信彦氏、ソフトバンクOB)に。平田(ヘッドコーチ)が、“なんちゅうティー(打撃)をやってるんですか”って、言われたって言うとったわ。アメリカはもうみんな誰もやってませんよって笑われた言うとった」

 ―森下の入団当初からいつか直さないと思っていたのか。
 「いや、最初はそうでもなかったよ。あんなにそっくり返って打ってないよ、最初に入った時は。去年でもあんなにそってないよ。今年のキャンプからやろ。オフの間に何をしたかはしらんけど。ピート・ローズのバットまで持ってきて。おかしいやろ」

 ―ずっと気になっていた。
 「気になっていたっておまえ、自分らでわからなあかんやろ、言うてるのは言うてるわけやからな、そんなのおまえ」

 ―指導中、森下は下に向けて打っているみたいですと言っていた。
 「全然、下に向けて打ってないやんか。レベルやんか。感覚がな」

 ―それぐらい意識してちょうどいい。
 「そうそう、そんなんあれやんか。悪いのは100直してもあかんよ、120くらいの感覚で直さんと。そういうのは、極端にやらんと直れへんよ。50のやつに、40を教えても100にはならんよ。120ぐらい教えんと、100には近づけへんよ、そんなもんは」

 ―ティー打撃ネットの一カ所と、長い棒は森下指導のために準備したのか。
 「そうや。長い棒を振らせてみ?こんなんして振ってるやろ?誰が見てもわかるやろ?あれがまともにレベルで振っている感覚なんやから、根本的におかしいやろ?」

 ―以前からこの2日を使って指導する予定だった?
 「毎日試合があったら、出てたら、なかなかなあ」

 ―まず一人一人の調子を上げてくることが前提だから、指導をした。
 「いやいや、まだ一番のびしろがあるからな。これからの選手やん、まだ2年目やんか。今のうちにちゃんとした打ち方を覚えたら、そんなんずっと長いことできるようになるわけやから。試行錯誤しながら試合をやってもうたら困るよ、はっきり言うて。あいつ、そんな感じやったな。毎日毎日なんか考えながら、徐々にとか。そんなんまず、自分の形を作ることやんか。いちいち5つも6つも考えながら打席なんか立たれへんよ。来たボールを打つしかないんやから。そんなに考えて打席に立ってたら、打てるかいな、迷うって。そんなもん、体が反応して打つわけやんか、打席の中で。0コンマ何秒の世界やで。真っすぐと変化球の違いを、体の反応で打つしかないわけやからさ、頭で考えてられへんわけやからな。ええスイングを染みこませといたら、それで打てるわけやから。今のはちょっと変な打ち方やったな、今のは悪かったな、そういう繰り返しやんか、結局。そんなことを考えて、毎日試合あるのにバッティングなんかでけへん」

 ―話は変わるが、去年までできていたことができていない。監督が求める役割や普通の野球ができなくなっているのか?
 「走塁にスランプはないって昔の人がよう言うとったやんか。当たり前のことやからな。まあ意識がないよな、今日なんか見とっても」

 ―焦りとかではなく緩みが出ているという見方か。
 「まあそれは、選手に聞かんと分からへんやん(笑い)。無意識に緩みになってるんかも分からんし、結局は。今日でも(シート打撃で)ランナーをつけてやったけど、つけるだけやったな。1死二、三塁のセンターフライで、二塁ランナーの糸原がタッチアップせえへんし。最後もそうやんか、近本ホームけえへんやんか。あんなボテボテでも。それだったら、そういう風に見えてしまうわけよ。ただやってるだけの練習なんやなって」

 ―特にサードランナーは?
 「なんで、(横に準備していた他の)サードランナーも、コーチも“行け”って怒れへんのやろな。それが俺は不思議やねん。みんな見過ごしやぞ。俺が見ただけでも、今日も2つあるわ。昨日、(小幡が)タッチアップしてないのに、今日も1死二、三塁から、見てみいお前。佐藤の大きいフライで、糸原がタッチアップもせえへんやろ。それをコーチも何にも言わんからのう。俺がそこまでいちいち指摘したら、コーチいらんよ。はっきり言うてな」

 ―大山は予定通りリーグ戦再開に合わせて昇格か。
 「明日(20日)からこっち(1軍)に来るよ。ゲラも今日投げて、明日からこっち来るよ。2つ枠があるから、そのために空けてあるから。(交流戦の)最後の1試合のために上げても、また交代で落ちる選手がかわいそうやん。ただ1試合のためだけに上げたって。1試合上げて金をもらえるやつもおるけどな」

 ―大山は和田2軍監督から良くなったという報告は?
 「だいぶなあ…。良くなったておまえ、そら今年良かった時がないわけやから。どのぐらい良くなったのか分からへんで。良くなったてどういうことや?」

 ―体のキレがと
 「そうや。キレやんか。キレがないから打てんと思ってる、俺はな。バッティングで良くなったいうても、そんなんもう分からへんで。3割打ったら良くなってんの?でも7回アウトになるんやで。7回のアウトを見なあかんねんで、良くなってる選手でも。バッティングなんか完璧じゃないんやから、良くなってるなんていう言葉なんか使たらあかんと思うわ俺はな」

 ―2週間くらいたつが、もともとこれぐらいの時間を考えていたか。
 「交流戦は上げるつもりなかった。そんなん急に無理やって、そんなん急にようならへんって。やっぱり、走り込んだりして、ノックでも受けて、体な、キレ戻すとかそんなことせんと」

 ―森下を指導する際、実演した。監督になってボール打ったのも初めてでは?
 「ああ。久しぶりに汗かいたわ。もうノックバットしか振れへんで」

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年6月20日のニュース