山本由伸 初QSにも「もっと投げられた方がいい」スプリットは「こっちに来てから1番安定していた」

[ 2024年4月20日 15:07 ]

ナ・リーグ   ドジャース4―9メッツ ( 2024年4月19日    ロサンゼルス )

試合後、取材に応じるドジャース・山本(中央)(撮影・柳原 直之)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が19日(日本時間20日)、本拠でのメッツ戦に今季2勝目を目指して先発登板した。2回にソロを被弾するなど2点を先制されると、3回にも2失点して4失点。しかし、その後はメジャー最多の6回、同最多99球を投げ7安打4失点(自責3)、9三振と粘りの投球を見せたが、2勝目はお預けとなった。4失点ながら味方の失策で自責点は3となり、メジャー5度目の登板で初めてクオリティースタート(QS=6回以上、自責3以下)を達成した。試合は4―9で敗れた。

 試合後、取材に応じた山本は「負けてしまっているので良くなかったのは間違いない。いいところも徐々に出てきていますし、勝てるようにしていきたい」と振り返った。また、自己最長の6回を投げたことには「6回までいけたのは前回よりはよかった。もっと投げられた方がいいと思います。失点してしまっているので、立ち上がりからいいピッチングをできるようにやっていきたいと思います」と話した。

 序盤に痛打された直球については「いろんな球質のストレートがあった。いいボールはいいところにいっていますし、うまく投げられていないボールは力のない球になっている。いいボールは増えてきてると思います」と自己分析。4回以降直球の比率を減らして立ち直ったことには「それはキャッチャーのリードに従って投げました。4回以降は変化球も良かったので、ストレート少なかったですけど、全体的に良くなっていったと思います」と説明した。

 ここまで5試合に登板し、日本との違いについては「いろんな違いの部分では慣れてきていると思いますし、いいボールも増えてきている」と説明。この日18個の空振りを奪ったことには「スプリットは今までこっちに来てから1番安定はしていたのかなと思います」と話した。

 初回は2三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せたが、2回につかまった。先頭のピート・アロンソは空振り三振に仕留めてこの日3個目の三振を奪ったが、この後だった。D.J.スチュワートへの初球96マイル(約154.4キロ)の直球を捉えられて右翼席に運ばれた。その後、2死二塁から8番のハリソン・ベーダーに中前適時打を許し、この回2失点となった。

 3回も悪い流れを止められなかった。四球と二塁打を許して無死二、三塁のピンチ。4番のアロンソにカーブを詰まりながら右前に落とされて適時打を許すと、さらにスチュワートには中犠飛を打ち上げられて連続失点。3回までに4失点する苦しい展開となった。

 4、5、6回は立ち直って無失点投球を続けたが、被本塁打数は日本時代の昨季を早くも上回った。山本はオリックスで昨季まで3年連続投手4冠と無双状態。昨季は23試合、164回を投げ、被本塁打はわずか2本だった。しかし、メジャー1年目の今季は5試合で22回を投げ、この日の被弾で被本塁打は3本となった。

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