元巨人監督・堀内さん 大勢が打たれた原因を分析「顕著に現れるのがランナーが出た時だ」

[ 2024年4月19日 15:55 ]

堀内恒夫氏
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 元巨人監督の堀内恒夫さん(76)が19日、自身のブログを更新。前日18日の阪神戦(甲子園)で延長10回に1死も取れず、プロ3年目で自身初のサヨナラ敗戦投手となった巨人・大勢投手(24)が打たれた原因を指摘するとともに熱くエールを送った。

 「大勢は調整中につき少々お待ちくださいませ。」のタイトルでブログを更新。「先発の菅野が良かっただけに1―0で勝てると思って観ていたんだけどそう甘くはなかったな(笑)」と1―0で迎えた8回に追いつかれて降板した先発右腕・菅野智之投手(34)の名前を出しつつ、延長10回に4番手として登板した守護神についてつづった。

 堀内さんは「開幕1軍に間に合ったと言われているけれど本来の大勢のピッチングにはまだ間に合っていないのよ」とし、「それが顕著に現れるのがランナーが出た時だ。バタバタするでしょ。バランスが悪いんだな」と続けた。

 2021年ドラフト1位指名で入団した大勢は、1年目の22年に新人最多タイの37セーブを挙げて新人王のタイトルを獲得。だが、昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一メンバーになったあとのシーズンは故障に苦しみ、14セーブにとどまった。

 今季も開幕1軍が危ぶまれたが、開幕直前に滑り込み。打たれた阪神戦までは6試合を無失点に抑えて4セーブを挙げていた。

 だが、18日の阪神戦では中野、森下に連打され、大山を申告敬遠して無死満塁。ここで打席に入った佐藤輝に右前適時打を浴びてサヨナラ負けを喫した。大勢が満塁で打たれるのはプロ3年目で初、サヨナラ敗戦投手となるのも初だった。

 大勢はかかとを上げてから投げるヒールアップ投法を今季は封印。だが、堀内さんは「フォームを変えたこととバランスの悪さは関係ない」とし、「俺が思うに体の回転を使わず腕を思いっきり振って投げているだけだからに粘りがないんだ」と続けた。

 「大勢は元々コントロールの良し悪しよりも球の力で勝負するタイプ。それが体全体を使っておらず一生懸命に投げているだけだから球に力やキレがなくただただ速いだけの『棒球』。速さに目が慣れちゃえば打ちやすいボールだと思うよ」。

 それでも大勢の活躍なくしては巨人の4年ぶりV奪回もおぼつかない。堀内さんは「焦らずしっかり調整しておくれ。君本来の力を必要とする時が必ずやって来るからね」と若きリリーフエースにエールを送っていた。

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