赤星憲広氏 72打席ノーアーチの阪神・大山に感じた浮上の兆し「1本出たら、乗っていけそう」

[ 2024年4月19日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―1巨人 ( 2024年4月18日    甲子園 )

赤星憲広氏
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 本紙評論家の赤星憲広氏(48)は大山に浮上の兆しを感じ取った。5打席で4打数無安打1四球。開幕から72打席ノーアーチは21年の67打席を抜いて自己ワーストを更新した。

 「打率・159、本塁打0、打点2と結果が出ていない今は本人も悔しい思いをしているだろうが、内容は悪くない。低めフォークを見逃すなど下半身のコンディションも良化しているように見える。初回1死一、二塁での中飛など上がる打球もあった。前日(17日、6回1死一、二塁)の遊ゴロ併殺は打ち方、バットの出方など良かった。

 試合前に大山と話す機会があって、あの1打席を確認したら本人も悪くない感じと言っていた。結果がすべてなので4番打者としては最悪の併殺打は申し訳ない気持ちでいっぱいだろうが、“そのうち”“もう少し”だという表情をしていた。1本出たら乗っていけそう。今と逆に野手が投手陣を助けないといけない時期がいつかくる。その時に大山が調子を上げていればいい」

 1点を追う8回は前川が代打で左前打。菅野にスライダーとフォークで追い込まれて最後は直球に食らいつき、同点の足がかりをつくった。

 「勝因の大きな一つに挙げたい。右投手の菅野なのに、先発左翼がノイジーでベンチスタート。相当悔しかったはず。あの打撃は1打席ではもったいない。先発出場して4打席は立たせたい。ベンチは守備力、特に肩、スローイングを不安に感じているのだと思う。実際に10日の広島戦では打球が前川のところに飛べば相手ランナーコーチはすべて腕を回していた。あと少しの打球へのチャージとカットマンへの素早い送球。ポジションを奪う課題は明確なので、期待したい」

 3連勝で勝率5割復帰。大山の復調と前川の打席増が進撃の条件になりそうだ。

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