“ミスターゼロ”中大・東恩納 デビュー戦で初勝利!7回途中無失点7K

[ 2024年4月11日 05:00 ]

東都大学野球・第1週第2日   中大4―2駒大 ( 2024年4月10日    神宮 )

<中大・駒大>3回途中からのロングリリーフを無失点で抑えた中大・東恩納はこん身のガッツポーズ(撮影・村上 大輔)
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 2回戦3試合が行われ、中大は駒大に逆転勝ちで1勝1敗のタイに持ち込んだ。期待の1年生右腕・東恩納蒼(ひがしおんな・あおい)投手が2番手として6回1/3を3安打無失点と好救援。リーグ戦初登板で初勝利をつかんだ。

 一発を浴びれば逆転されるピンチでも、三振のイメージしか湧かなかった。4―2の9回2死一、二塁。中大・東恩納が最後に選択した球はスライダーだった。結果は空振り三振。初登板初勝利に「思い描いた通りに投げられた」と力強く右手を握って、吠えた。
 流れを変えた78球だ。2点を先制され、なおも2死三塁の3回からの登板となったが、3番・角田を130キロスライダーで空振り三振。縦に鋭く落ちる伝家の宝刀は最後まで相手打線を苦しめ、7三振を奪った。快投を続ける1年生右腕に導かれた打線は6回に逆転し、「うれしかったです」と笑みを浮かべた。

 昨夏は沖縄大会から甲子園大会の3回戦途中まで47回1/3を連続無失点に封じ“ミスターゼロ”として注目を集めると、高校日本代表としてもU18W杯で優勝に貢献。ドラフトでの指名漏れこそ経験したが、「4年後は必ず」と見据えるのは1位指名でのプロ入りのみだ。「これからも全部抑えて勝利を積み重ねていきたい」。デビュー戦で得た大きな自信を胸に、戦国東都でも当然のように0を並べる。 (村井 樹)

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