ブルージェイズ・菊池雄星 6回3安打1失点で降板も勝敗つかず 9奪三振の快投報われず

[ 2024年4月11日 05:52 ]

ア・リーグ   ブルージェイズ1―6マリナーズ ( 2024年4月10日    トロント )

マリナーズ戦に先発したブルージェイズ・菊池雄星
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 ブルージェイズの菊池雄星投手(32)が10日(日本時間11日)、本拠地で行われた古巣・マリナーズ戦に先発登板。6回1失点で降板し、勝敗はつかなかった。序盤から力のある直球を主体に9奪三振の快投を披露したが、打線の援護がなかった。

 初回から菊池が奪三振ショーを展開した。初回1死から2者連続三振を奪うと、2回も1死一塁から2者連続三振。3回は1死二塁から三振を奪ったが、その直後に右前適時打されて先制を許した。それでも、そこから再び2者連続三振。4回も先頭・ハニガーから三振を奪った。6回にも2死一塁からポランコを三振に切って、計9奪三振。だが、味方打線は0行進で、援護のないまま6回89球、3安打1失点、2四球で降板となった。

 この日は最速97マイル(156キロ)の力強い速球を主体に、スライダー、チェンジアップを織り交ぜてマ軍打線をほんろうした。9三振のうち4つが直球、4つがスライダー、残り1つがチェンジアップで奪ったもの。勢いのある直球が威力を発揮したからこその三振の山だった。

 菊池は今季初登板となった前回3月30日(日本時間31日)のレイズ戦は、先発で4回1/3を投げ6安打3失点で黒星スタート。2度目の登板となった5日(同6日)のヤンキース戦では勝ち星こそつかなかったものの、5回1/3を4安打無失点、7奪三振の好投を披露。試合後には「緩急を使ってカウントを整えることができた。直球が一番良かった」と手応えを口にしていた。

 打線は7回にゲレロのソロ本塁打で同点に追いつき、菊池は勝ち負けつかず。チームは延長10回に5点を失って敗戦を喫したが、2試合連続の好投で、菊池にとっては次につながる登板となった。

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