【上沢直之と一問一答】Rソックス移籍でOB上原氏、沢村からエール「泥を塗らないように頑張らなきゃ」

[ 2024年4月11日 11:55 ]

移籍後初登板を終えた上沢直之(撮影・杉浦 大介通信員)
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 レッドソックス傘下の3Aウースターに所属する上沢直之投手(30)が10日(日本時間11日)、ニューヨーク州シラキュースで行われた敵地での3A戦に初先発。メッツ傘下のシラキュース・メッツを相手に5回を投げて4安打3失点(自責点3)1四球5三振1本塁打だった。

 オフにレイズとマイナー契約を結んだ上沢は今春、レイズのキャンプに参加。オープン戦4試合で防御率13・03と結果を残せず、開幕メジャー入りは叶わなかったが、3月下旬に他球団からメジャー契約のオファーを待つオプションを選択。そこで獲得に名乗りを挙げたレッドソックス入りし、傘下の3Aに合流していた。登板後の主な一問一答は以下の通り。

 ――登板を振り返って。
 「立ち上がりあんまりよくない失点などしましたけれど、その後、色々コーチから指示されているような配球の割合とかを実践しながらできたので、その点は良かったかなと思います」

 ――本塁打のあとにスプリットが増えた。キャンプ中から改良に挑んできたスプリットの出来は。
 「今日はそこまでよくないかなと思ったんですけど、もっともっといいところに、ストライクゾーンに投げるようにしたいなと思います。もっと自分が思っているような変化で落とせるようにしたいなとは思います」

 ――レッドソックスへの移籍を聞いた時の心境は。
 「レイズにようやく慣れてきたなってところでそういうことになった。でも僕を必要として取ってもらってるのはすごく嬉しかったですし、まだこっちに来て間もないですけど、流れとかをしっかり早く掴めるようにやっていきたいなと思います」

 ――レイズにも愛着が感じられたが、自身の意中ではない球団に行く可能性もあったオプション行使は難しい選択だったか。
 「そうですね。でもメジャーリーグの舞台で投げるためにこっちに来ているので。今、現時点ではこうしてレッドソックスに来ていますけど、レイズがメジャーリーグ契約にすることもできたと思うので、僕としては(オプションを)使わない理由がないかなと。もし他の球団から話がなかったらレイズに戻って3Aでしっかり、そこから上がっていくことに向けて練習するしかなかった。レイズにも少し愛着がありましたけど、やっぱり目標はメジャーで投げることが一番。いろいろスプリングトレーニングの中で勉強になったこともありましたし、代理人と話しながらそういう決断にはなりました」

 ――レッドソックスには多くの日本人投手が在籍してきた。球団の印象は。
 「特にフォーク、スプリットを投げる日本人投手の方が活躍しているイメージがあります。最近では沢村さんもいて、沢村さんからも連絡いただきましたし、上原さんからも連絡をいただきました。いろいろ応援しているということを言ってもらえたので、活躍してきた日本人ピッチャーの方々にあまり泥を塗らないように、早く頑張らなきゃなと思います」

 ――沢村拓一、上原浩治氏からもいい環境だとは言われたのか。
 「そうですね、日本人はすごくやりやすいと思うと言ってくれました。沢村さんとか上原さんはずっとメジャーで投げていたので、僕も早くそこに立てるように頑張りたいなと思います」

 ――吉田選手とも話したのか。
 「そうですね、LINEとかでは、はい。(早く上がって来いとか)そういう話はしていないですけど、“最初はどっちにいくのか?”とか、“3Aにいくと思う”とかそういう話をしました」

 ――メジャーへの思いは。
 「やっぱりメジャーの舞台で投げることを目標に日本から来ているし、そこで投げないとしょうがないいんで、早く投げれるように頑張りたいなと思います。でもこの時間も絶対に無駄にならないと思うんで、3Aでやってる時間に色々学ぶこともたくさんあるだろうし、自分のやりたいこととかををしっかりコーチとかと話ながら色々できると思うので、そういういい時間にしたいなと思います」(ニューヨーク州シラキュース・杉浦大介通信員)

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