京大が1982年の新リーグ発足後、初の開幕連勝! 西宇「守っているところに打球が飛ぶと思って…」

[ 2024年4月8日 05:30 ]

関西学生野球春季リーグ開幕節2回戦   京大3―1関大 ( 2024年4月7日    わかさスタジアム )

<京大・関大>観客席の声援に応える京大ナイン(撮影・河合 洋介)
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 京大が昨秋王者の関大を3―1で破り、22年秋の近大戦以来3季ぶりの勝ち点を挙げた。1982年の新リーグ発足以降、シーズン初戦から初の2連勝へ伸ばした。

 開幕2連勝は京大の秀才たちも計算外の勝ち方だった。近田怜王監督は、のべ8人で開幕2試合を計1失点に抑えた投手陣について「本当に想像以上です。地道に頑張ってくれていたのだなと感じた」と評した。リーグ通算6勝を誇った水江日々生が卒業し、弱点と目されていた投手陣が優勝候補を封じた。

 課題克服へ頭脳を生かした。打者の打球方向などのデータを徹底的に洗い出し、全て頭に叩き込んだ。2―0の4回から4回2/31失点の力投だった西宇陽(にしう・あきら)は「守っているところに打球が飛ぶと思っているから投げやすい」と明かした。守備位置は打者ごとに大胆に変更。ワナにかかったかのように打球はことごとく野手の正面を突き、開幕戦の3安打に続いて4安打に封じた。

 元ソフトバンクの近田監督は新チーム結成当初から野手陣に「8点取らないと勝てへんぞ」と促してきた。先発した玉越太陽は「点を取らないと勝てない雰囲気がふがいなかった」と奮起し、開幕戦に続く連投で3回無失点の好投。リーグ戦経験者の少ない投手陣は力を合わせ、細かな継投策で乗り切った。昨秋まで3季連続最下位でエース卒業で迎えた新年度。世代No・1投手の金丸擁する関大を結束力で上回った。 (河合 洋介)

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