東都大学L開幕に合わせ、スポーツ未来機構立ち上げ 青学大前監督・河原井正雄氏が会長「目いっぱい援助」

[ 2024年4月8日 11:58 ]

<国学院大・青学大>始球式を行う河原井正雄氏(撮影・藤山 由理)
Photo By スポニチ

 東都大学野球・春季リーグ開幕を迎えた8日、経済的に困窮する高校・大学の野球部員らに奨学金を提供する「一般財団法人スポーツ未来機構」を今春から立ち上げることが発表された。

 青学大学野球部の河原井正雄前監督(69)が会長、同大野球部OBの徳武庄一氏(57)が理事長となり、5月から立ち上げる同財団HPで募集を開始。初年度は東都連盟所属の22大学から審査の上、10人に奨学金を支給し、将来的には他競技を含めた全国の高校生まで対象を広げ、教育とスポーツの機会を提供していく。

 理事長の徳武氏は「金銭的に困っている母子家庭や父子家庭の子供たちがスポーツができない問題を解消し、日本のスポーツ振興のため、力を入れていこうと財団を立ち上げました」とあいさつ。「スタートは(自分が)世話になった東都の学生に恩返しの意味で奨学金を出していこうと。将来的なターゲットは野球だけではなく、高校生にも、と思っています」と力を込めた。

 開幕カード、青学大―国学院大戦の始球式にも参加した河原井氏も有望な高校生が金銭的事情で野球を断念せざるを得ない現状を見てきたという。その上で「野球は食費とか寮費とかお金がかかるけど…。まずは私もお世話になった東都22校、強い弱いは関係なしに東都の大学に進学したいと言うのであれば、目いっぱい援助できればと思っています。だから監督の生の声を聞いて(活動を)始めていきたい」と趣旨を説明していた。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月8日のニュース