阪神高卒2年目19歳・門別 開幕は中継ぎ起用 島本、石井ら救援陣不調で白羽の矢

[ 2024年3月25日 05:15 ]

オープン戦   阪神2-5オリックス ( 2024年3月24日    京セラD )

<オ・神>キャッチボールする門別(撮影・平嶋 理子)
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 阪神の門別が、開幕を救援陣の一人として迎えることが24日、決定的になった。岡田監督がこの日の試合後、29日からの巨人3連戦(東京ドーム)の陣容を「ブルペンは9人連れて行く」と明言。すでに前日23日に、門別について「向こう(東京)は連れて行くよ」とコメントしていたことから、この2つの発言を重ね合わせ、中継ぎ起用が浮き彫りになった。

 開幕先発ローテーションの“予備1番手”としてきた左腕を配置転換するのは救援陣の不調が要因。軸となるはずの島本、石井がこの日も精彩を欠いた。

 指揮官はこれまでにドラフト5位の石黒(JR西日本)をテストしてブルペン陣の拡充を図ったものの、結果が伴わなかった。また中継ぎとしての実績がある及川、富田は2軍で先発を継続中。こうした事情から、空振りが取れる力強い直球を持ち、四球の心配も少ない門別に、白羽の矢が立ったと見られる。

 前日23日オリックス戦では6回からの2イニングを投げ1失点。先発予定の2軍戦が雨で流れたことで回ってきた登板機会ながら、結果的に中継ぎテストになった。シーズンで先発が相手打線に早くつかまった場合は、先発タイプの利点を生かしてロングリリーフを任せられるメリットもある。

 岡田監督は「ブルペン陣は全員が調子が良くても、1試合で使えるのは多くても4人ぐらいやからな。調子がいい者から使っていくわけやから、悪い者はその間に調子を上げたら」と語ったことから、門別の中継ぎ待機は一時的な措置とみられる。また、開幕までに先発陣にアクシデントがあった際には、その穴埋めもする。高卒2年目の19歳左腕が、ジョーカー的な位置付けになってきた。

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