広島・久保、開幕スタメンあるぞ!オープン戦最終戦で適時二塁打含むマルチ「出番があれば出し切りたい」

[ 2024年3月25日 05:45 ]

オープン戦   広島3―0ソフトバンク ( 2024年3月24日    マツダ )

<広・ソ>2回、適時二塁打を放つ久保(撮影・成瀬 徹)
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 広島・久保修外野手(23)が29日の開幕DeNA戦(横浜)にスタメン出場の可能性が出てきた。「9番・中堅」で先発した24日のソフトバンクとの最終オープン戦(マツダ)で適時二塁打を含むマルチ2安打。相手開幕投手・東は右打者が比較的苦手で、かつ自軍の外野手・秋山、野間がコンディション不安を抱える状況でもあり、大抜てきがあっても不思議ではない。

 終盤に課題の打撃で一段と進化した姿をアピールした。22日のソフトバンクとの初戦に途中出場で放った9回の同点本塁打に続き「9番・中堅」で先発した最終オープン戦でも堂々のマルチ2安打。初の開幕1軍が濃厚な久保は手応えをにじませた。

 「一番課題としている打撃が、いい内容で終わることができた。キャンプから取り組んできたことが少しずつ結果に出ているのは、うれしく思います」

 上本の中前打で先制した2回、なおも2死一、三塁で初球の甘い直球を中堅左へ適時二塁打。7回無死一塁でも、1ストライクからの外角フォークを右前へ運んだ。オープン戦は出場14試合で打率・258。期待が膨らむ数字と言っていい。

 分岐点はあった。打席に立つために出場したウエスタン・阪神戦(15~17日、鳴尾浜)。右足体重でオープン気味だったスタンスをスクエアに戻し、「静から動」だった打撃の始動を、体を前後に揺らしながら構える「動から動」に変えた。

 「龍馬さんは動きながら構えていたし、好打者はみんな揺れている。試すならここだ…と思って。いい感じでタイミングが取れているかなと思います」

 タイミングの取り方を思案し、昨季まで広島に在籍した西川(オリックス)を参考に取り入れた工夫。実績のある秋山、野間がコンディション不安を抱える状況でもあり、終盤躍動した久保には、29日の開幕DeNA戦で先発出場する可能性すら出てきた。

 「守備でもいいプレーがあったし、少ない打席で結果を出している。キャンプ、オープン戦で凄く成長したと思う」。新井監督は久保に目を細めた上で開幕戦にも言及。「相手のことを含め、いろいろ考えながらスタメン、打順を決めたい」と含みを持たせた。

 相手開幕投手・東には今春オープン戦で顕著な傾向が出ている。左打者の被打率・156に対し、右打者は同・313。近未来を念頭に置くなら、久保先発の期待は膨らむ。

 「ここからが勝負。途中からかスタメンか分からないけど、出番があれば持っているものを出し切りたい」

 大卒2年目の春に訪れた好機。伸び盛りの23歳は意気込み、前だけを見つめる。(江尾 卓也)

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