狙われた大谷資金!違法賭博“元締め”弁護士が証言 一平氏に巨額の“ツケ”認めたのは「親友だから」

[ 2024年3月25日 01:30 ]

エンゼルス時代の大谷と水原氏
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)の専属通訳だった水原一平氏(39)による違法賭博問題について23日(日本時間24日)、ワシントン・ポスト紙が続報を掲載。違法ブックメーカー(賭け屋)を運営し捜査対象となっているマシュー・ボウヤー氏(48)の代理人弁護士が、水原氏が後払いで賭博を継続できた理由を「大谷の親友だったから」と発言したと報じた。渦中の大谷は24日(同25日)、本拠でのエンゼルスとのオープン戦を迎える。

 捜査当局や税務を所管する内国歳入庁、さらにMLBも前日に調査を開始。日米に衝撃を与えている水原氏の違法賭博問題で、中心人物の代理人弁護士が、衝撃の発言を行っていることが明らかになった。

 「破産したベッター(賭け屋)が、MLBのスキャンダルの中心人物になった理由」と題して続報を伝えたのはワシントン・ポスト紙。記事では違法賭博の“元締め”として、すでに捜査を受けているマシュー・ボウヤー氏の転落人生を紹介。取材に対してコメントを控えた同氏に代わって、代理人弁護士であるダイアン・バス氏への取材内容を伝えている。

 バス氏はボウヤー氏が違法な賭け屋だったことを認めた上で、水原氏が「病的なギャンブラーだった」と表現。後払いで巨額の賭博を続けさせた理由を「Because he was his best friend(彼は大谷の親友だったから)」とした。ここまで米メディアが報じた「少なくとも450万ドル(約6億8000万円)」という水原氏の賭博での負債金額は明かさなかったが、負けが膨らんでも泳がせ続けたのは、大谷の存在があったからこそだったという。

 一連の問題は捜査の中で、大谷の名前が支払い記録に残ったことで発覚。だが、バス氏は「賭けたのは通訳で、大谷ではない」と繰り返し断言した。ボウヤー氏と面識があり連絡を取っていたのは水原氏のみとし、ボウヤー氏が大谷とは「一度も話したことがないし、会ったことも、メッセージを送ったこともない」と関係性を否定した。

 バス氏はESPNの取材によって大谷が絡んでいることを把握した1月、連邦捜査局(FBI)に連絡したことも明かした。だが、大谷の責任を追及することに「少しも興味を示さなかった」とも語っている。少なくとも水原氏がはまった“元締め”側も大谷の関与を完全否定したことになるが、全容解明にはまだ、時間がかかりそうだ。

 ▽ワシントン・ポスト紙が報じたボウヤー氏 カリフォルニア州出身の4人の子供を持つ離婚した父親で、もとは害虫駆除業者だったが破産。その後、商品トレーダーとして月収5400ドル(約81万5400円)を稼いだが、借金が200万ドル(約3億200万円)以上あったという。11年にはラスベガスのカジノで42万5000ドル(約6420万円)の負債を抱えるなど自己破産を申請。その後、不動産詐欺で告発されたという。違法賭博への関与開始時期は不明も、18年のスポーツベッティング合法化以降とみられている。

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