大学野球で異例の大注目 明大・宗山塁の始動に巨人、オリックスなど7球団13人集結 テレビ局も…

[ 2024年1月6日 12:49 ]

練習後に取材対応する明大・宗山主将 (撮影・柳内 遼平)
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 東京六大学リーグの明大が6日、府中市のグラウンドで始動した。今秋ドラフトの目玉とされる遊撃手・宗山塁主将(3年)は34本のポール間走で汗を流した。

 「まずは全員無事にここに集まれたこと、誰1人欠けずに走りきれたのはよかったと思います。(ポール間走は)声を掛け合いながら乗り切れました」

 広島県三次市出身。年始は地元の神社を参拝。おみくじは中吉だった。「1番はチームの4冠。個人的にはドラフトの年でもあるので、しっかりやりきれるようにお願いしました」。大学最終年となる24年はドラフトの目玉として、明大の主将として注目を集める。「プロに行く前の大学の4年間をどれだけ充実させて、成長して、次の世界にいけるかというような思いで入ってきた。成長できる部分はありますし、もっと自分に厳しく突き詰めてやっていければなと」と気持ちを新たにした。

 この日は7球団10人のスカウト、そしてテレビ局など13人の報道陣が集結。「いろいろな人に注目していただけることが凄くありがたい。いろいろな場所を経験させてもらっているので、自分のプレーには責任があると思う。結果で示せたら」と力を込めた。

 年末には高校時代にプレーした広陵(広島)で3日間の練習を行った。「1番は高校の空気感っていうか、選手たちがプレーしている姿を見ると自分も高校時代に戻ったような気持ち。この気持ちを忘れてはいけないなという思いになった」と原点で初心を取り戻した。

 恩師の中井哲之監督からも激励を受け「野球選手として生きていくつもりなんですけど、野球だけできればいいというわけではなく、それ以外も見られていますし、評価されると思う。“お手本になるようなプロ野球選手になってほしい”そういう言葉をいただいた」という。

 年末年始は三次市の実家に帰省。小1から中学卒業まで1日も自宅での練習を欠かさなかった努力家。「毎年、実家に帰って“こういう練習していたな”とか“ここでやったことがいまにつながっているな”とか今でも思うことがある。初心に返ることは凄くいいことですし、懐かしい」と思いを馳せた。お年玉を受け取ったが、「物欲がないので野球のことに使いたい」と野球一直線だ。
 
 「この1年はこれからにつながっていく年だと思っている。そこで第一はケガ、事故なくと思っています。その中でどんどんレベルアップしていければと思いが強い。(春のリーグ戦では)5割、5本をしたい。守備、走塁もさらに上のレベルにいくにはもう1つ必要」と成長を誓った。

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