日本ハム・栗山CBO イクイノックスに誓う世界一の選手育成 最強の種牡馬と「勝負だと思っている」

[ 2024年1月6日 06:00 ]

イクイノックスと対面する栗山CBO(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO=62)が5日、北海道安平町の社台スタリオンステーションを訪問し、レーティング世界一のまま引退して種牡馬入りしたイクイノックスと対面した。監督として昨年3月のWBCで侍ジャパンを世界一に導いた栗山CBOは、世界から認められた名馬に感激。経営と編成面で球団最高責任者となった立場となり、期待の新種牡馬を前に新たに「世界一の選手育成」の目標を掲げた。

 ピカピカの馬体を揺らし、さっそうと現れたイクイノックスに栗山CBOは驚き、感激した。「今にもレースを走り出しそうな感じですね」。名馬を見つめてそう話すと、同ステーションの徳武英介氏の説明を聞き、新たな誓いを立てた。

 「これから世界一の選手を生み出す環境をつくっていきたい。日本の競馬界と同じように、それはもう夢物語ではない。球界全体が世界に冠たるものになるように、イクイノックスと勝負だと思っている」

 一野球人、CBOとして目指すのは世界一の選手の育成。日本ハム監督時代に育てた大谷(ドジャース)は、世界一のプレーヤーと認められた。進化していく野球界。経営面と編成面のトップとして、新たな世界基準の原石を見つけて育てる。イクイノックスも新種牡馬として、目指すのは次なる世界一の称号を得る馬の出現。「世界一を生み出す」という野球界と競馬界の目標達成の勝負だ。

 昨年3月のWBCで侍ジャパンを世界一に導いた栗山CBOにとって、何よりも感激したのが「競馬界でも日本が世界一と認められたこと」だった。「血統面や調教技術など日本人の工夫や努力が認められた。そこがうれしい。侍ジャパンも選手たちや関係者の努力で世界に認められたので」。育成、管理した競馬関係者全てに改めて敬意を表した。

 イクイノックスを生産したノーザンファームの吉田勝已代表、中島文彦GMらとも会談。人を育てる立場として大きなヒントも得た。競走馬が放牧中もGPSを着けて走行距離をデータ化し、徹底管理されていると聞かされ「必要なデータの取り方、数字化や生かし方。それプラス最後は人の感性も同様に大切になってくる。野球も同じ」と強調。それもまた世界一へ“学び”の一つだった。

 目指すのは人馬の次代の世界一。明確な目標へ確かな歩みを始めた。(秋村 誠人)

 ◆イクイノックス 父はG1 7勝のキタサンブラック。22年の天皇賞・秋からテイエムオペラオー、ロードカナロアと並ぶG16連勝を果たす(84年以降)。総獲得賞金22億1544万6100円はアーモンドアイを超えて歴代最高額。国際競馬統括機関連盟が定めたレーティング129ポンドは23年の世界No・1。ラストランとなった23年ジャパンC後に引退&種牡馬入り。引退式ではアーモンドアイとの夢の配合プランが明かされた。初年度種付け料は内国産馬の史上最高額2000万円。

 ≪今年もディープの墓参り≫栗山CBOは例年と同じように、日本競馬界の至宝ディープインパクトの墓参りも行った。名馬の生前から「世界での戦い方を教わりたい」と同ステーションを訪問。今回も墓前に手を合わせ「まだディープは生きているんだなと感じた。血統やレースでの戦い方など、いろんなものを残し、今も教えてくれる。死してその影響力がまだ生きている」と語り、昨年5月新設の「ディープインパクトゲート」も訪れて名馬に思いをはせた。

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