東洋大の日本ハム・ドラ1細野 10回自責0締め 試合は敗れ残留持ち越しも11K被安打2

[ 2023年11月14日 05:10 ]

東都大学野球1、2部入れ替え戦3回戦   東洋大1―2駒大 ( 2023年11月13日    神宮 )

初回、体勢を崩しながらもストライクを投じ、打者から三振を奪う東洋大・細野(撮影・木村 揚輔)
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 3回戦を行い、1部残留に王手をかけていた東洋大は2部1位の駒大に延長タイブレークの末に敗れ、1勝1敗1分けのタイに持ち込まれた。日本ハムから1位指名を受けた最速158キロ左腕・細野晴希投手(4年)は10回2安打2失点、11奪三振の好投も報われず完投負け。14日の4回戦は登板回避が濃厚で、大学ラスト先発を白星で飾ることはできなかった。

 大学4年間の全てを込めて投げ抜いた。エース・細野は魂の投球で延長10回を完投したが、被安打2での敗戦。試合後は悔しさを押し殺しながら「最後の最後で勝てないのは足りないところがあるのかなと。チームのみんなに申し訳ない」と懸命に腕を振った133球を振り返った。

 「僕としても後がなかった。絶対に抑えようと思って投げていました」

 前日の2回戦も先発したが、1回2/3を2安打4四死球1失点で降板。背水の陣で立ったマウンドでは悔しさを晴らすように、ドラフト1位としての実力を発揮した。

 「技術的なことも見直しましたし、何かを変えたかったのでスパイクとグラブも替えてきました」

 初回2死から転倒しながらも、100キロの変化球で奪った見逃し三振を皮切りに11奪三振。151キロを計測した直球を主体に9回まで零封した。延長タイブレークの走者の生還を許し2点を失ったが、自責点0の快投に、井上大監督は「“最後にエースらしい姿を見せてくれ”と言った中でよくやってくれた。今季一番でしたね」と称賛。担当だった日本ハムの坂本晃一スカウトの前でも、改めて潜在能力の高さを見せつけた。

 試合後、指揮官が「今日(13日)が最後だぞと言って送り出した」と明かしたため、きょう14日の4回戦は登板回避の見込み。細野は言う。「みんななら、いつも通り投げてくれたら抑えられる。(プロでは)まずは1年間ケガなくやりたいです」。新たなステージでの戦いを見据えながら、信頼を寄せる仲間に1部残留を託した。(村井 樹)

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