【筑後鷹】真珠に由来する名前「珠維(じゅい)」 ソフトバンク・小林が奪三振王を目指す

[ 2023年11月14日 06:00 ]

ソフトバンク・小林珠維(撮影・中村 達也)
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 毎週ソフトバンクのファーム情報をお届けする「筑後鷹」。第54回は入団4年目の最速153キロ右腕の小林珠維内野手(22)に注目した。内野手として入団したが、今季から高校以来の投手にも挑戦する二刀流。先月のみやざきフェニックス・リーグで好投し、来季は投手一本で勝負する。目指すのは奪三振王だ。

 勝負の5年目に向けて小林が“二刀流”を卒業する。球団初の分離キャンプは、投手陣が集う筑後市のファーム施設で鍛錬を積んでいる。

 「11月に入ってバットは握っていない。投手一本の方向でやっています」

 東海大札幌では投手兼外野手として活躍。高校通算30発の打撃と、50メートル5秒9の俊足を評価され野手としてプロの世界に飛び込んだ。3年間1軍の土は踏めず昨年オフに戦力外通告を受け、育成で再契約。野手としては思うようにいかなかったが、「体も強くなりましたし、絶対に間違いじゃなかった。投手の練習に生きている」と振り返る。

 今季は高校時代以来となる投手との二刀流としてプレー。夏場には自己最速の153キロをマークするなど3、4軍の非公式戦で36試合に登板し、1勝3敗2セーブ、防御率3・31と約4年ぶりの投手復帰と考えれば、一定の成績を残した。先月28日のフェニックス・リーグの巨人戦では救援登板すると、1回無失点で最速は152キロをマークしてアピールに成功。起用した小久保監督からは「投手の方が面白い」と評価された。

 目指すは奪三振王だ。野手を経験したことで三振への思いが強くなった。「野手をやっていても一番悔しいですし、バッターが嫌がることをやるのがピッチャーだと思う。ホームランを打つよりも、三振の方がうれしい気持ちがあって、投手をやりたいという選択にもなった」と思いを語る。今季の非公式戦では51回2/3に登板して55奪三振。「ストレートでも、変化球でもコースも何でもいいので。三振を取るこだわりは強く持っていきたい」と誓った。

 秋季キャンプと冬場のテーマは大きく2つだ。

 (1)空振りを取る 1軍選手や2軍選手中心のフェニックス・リーグではファウルは取れたが、空振りは取れなかった。「同じ150キロでもどれだけ速く見せられるか。体全部を使ってボン!という球を投げられたらイメージも違うと思うので」と語る。

 (2)平均球速アップ 現在は148キロだという。「150前半は出さないと、変化球も生きない。クローザーとかそういうポジションを目指している」と目標は高い。

 名前の珠維(じゅい)は「角張ってなくて、丸くきれいに輝く」真珠が由来。「投手に戻ってよかった!と言ってもらえるぐらい成長できればいい」。名前通りの活躍をすべく腕を振る。 (杉浦 友樹)

 ◇小林 珠維(こばやし・じゅい)2001年(平13)5月7日生まれ、北海道出身の22歳。東海大札幌から19年ドラフト4位でソフトバンクに入団。今季、打者では3、4軍の非公式戦で91試合に出場し、打率・260、6本塁打、27打点。背番号157。1メートル83、88キロ。右投げ右打ち。

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