阪神・岡田監督 因縁の地で笑顔胴上げ 横田さんユニと一緒に歓喜!涙の京セラDから5494日目

[ 2023年11月5日 21:46 ]

SMBC日本シリーズ2023第7戦   阪神7-1オリックス ( 2023年11月5日    京セラD )

<オ・神>胴上げされる岡田監督(撮影・島崎忠彦)
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 阪神は5日、「SMBC日本シリーズ2023」第7戦でオリックスに勝利し、4勝3敗で1985年以来、38年ぶり2度目の日本一を達成した。

 38年ぶりは史上3番目に長いブランクで、昭和、平成、令和と3元号をまたいだ日本一奪還は史上初。これまで日本一1回は2004年球団創設の楽天に並んで現存球団では最少タイだったが、悲願の2度目を達成した。また、今月25日に66歳を迎える岡田彰布監督は、13年楽天の星野仙一監督に並ぶ最年長での快挙となった。

 試合後、ベンチでコーチ陣と握手を交わした岡田監督は、ゆっくりと選手が歓喜するマウンドに歩を進めた。そして、選手らの手で5度、宙を舞った。笑顔だった。

 また、胴上げには、今年7月に脳腫瘍で亡くなった横田慎太郎さん(享年28)の現役時代の背番号24のユニホームも一緒だった。リーグ優勝の際、岩崎が抱いて一緒に胴上げされたユニホームは、その後も横田さんのご家族にも許可を取り、甲子園で保管。この日も歓喜の瞬間に立ち会った。もう一度“ヨコと一緒に”という選手たちの願い。この日も岩崎が一緒に3度、宙を舞って、最高の結末となった。

 岡田監督にはスタンドから大きな岡田コールが起こった。

 京セラドームは岡田監督にとっても因縁の地だ。2008年10月20日。クライマックスシリーズ第1ステージ第3戦で中日に敗れ、藤川球児ら選手と涙の別れを告げた。歴史的なV逸の責任を取り、同年限りで指揮官を辞任してから、この日で5494日目だった。

 その後監督に就任したオリックスでは、3年目の2012年シーズン途中に、成績不振を理由に「休養」を言い渡された場所でもある。そんな因縁の地で、今度は笑顔での大団円となった。

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