広島　菊池が秋山が上本が帰ってくる　2位死守へ主力そろい踏み「あと6試合やるしかない」

1軍に合流した広島・菊池
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　広島は22日、マツダスタジアムで全体練習を行い、左手親指の負傷で離脱していた菊池涼介内野手（33）が1軍に合流した。23日の巨人戦（東京ドーム）で出場選手登録されることが決定。また、発熱を伴う体調不良で20日に出場選手登録を外れた秋山翔吾外野手（35）も練習に参加した。「左足半膜様筋筋損傷」が完治した上本崇司内野手（33）とともに、1軍復帰する。残りは6試合。2位死守を目指すチームに心強い3人が戻ってくる。

　マツダスタジアムの全体練習に姿を現した菊池は、晴れやかな表情を見せた。二塁のポジションでノックを受け、フリー打撃ではシュアな打撃で快音を連発。入念に体を動かし、23日の巨人戦へ向けた準備を整えた。

　「あと6試合、やるしかない。行けと言われれば行くしかない。若い選手も頑張っていて、浮き沈みもあると思うけど、元気よく声を出していければ」

　5日のDeNA戦（マツダ）で一塁にヘッドスライディングした際に左手親指を負傷。翌6日のDeNA戦からは先発を外れ、患部の状態を見ながら2試合に代走として出場したが、治療に専念するため、11日に出場選手登録を外れた。藤井ヘッドコーチは「（23日から昇格）します」と復帰を認めた上で、起用法については「実戦から、ちょっと離れているので、どう判断しようかなと。どうなるかわからない」と慎重姿勢を示した。

　菊池とともに、頼れるベテランも帰ってくる。体調不良で20日に「特例2023」で抹消されていた秋山も、この日の練習に参加し、23日に再昇格することが決まった。

　「コロナの検査も陰性だったので。早く熱が下がって、戻ってこられたのはよかった。（練習でも）普通に動けていると思う。シーズンが終わるまでは、やるしかない。変わりなくやります」

　早期に回復し、結果的に1試合の欠場で済んだため残り試合での貢献を誓った。さらに、「左足半膜様筋筋損傷」で2軍調整が続いていた上本も、23日からの復帰が決定。19日のウエスタン・リーグの中日戦（ナゴヤ）で33日ぶりに実戦復帰。2軍戦には計3試合に出場するなど段階を踏んで戦列に戻ってくる。

　現在も西川、野間がともに負傷で不在だ。チームは主力野手の離脱が相次ぎ、9月は目下6勝11敗。3位・DeNAにも1ゲーム差に迫られ、厳しい戦いが続く。藤井ヘッドコーチも「（3選手の復帰は）大きい。ここから負けられないですし、絶対に2位は死守したい」と力を込めた。主力3人の復帰を追い風に2位死守だ。その先にあるポストシーズンへ向けても勢いを加速させる。（長谷川　凡記）