これぞ4番の仕事や!! 阪神・大山 “6月男”全開弾 打点リーグトップ浮上「36」

[ 2023年6月6日 05:15 ]

交流戦   阪神7―7ロッテ ( 2023年6月5日    甲子園 )

<神・ロ>5回、3点本塁打を放った大山(撮影・岸 良祐)
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 「6月男」の阪神・大山に3球連続の直球は危険すぎた。1点劣勢の5回1死一、三塁。初球のフォークで1ボールになった後、内角直球を簡単に見逃した。続く3球目は詰まらされ三塁線へのファウル。タイミングは合っていない。ただ、簡単に追い込まれても、今の大山は甘い球を逃さない。

 「逆転されてしまった裏の攻撃。打球も上がってくれた。スタンドまで届いてくれて良かった」

 続く4球目。三たび内角低めにきた、やや甘めの144キロを振り抜いた。打球は大きな放物線を描きながら左翼席最前列へ着弾。この日は2日の降雨中止の振り替えとなった一戦ながら、3万6780人が甲子園に詰めかけていた。主砲の一時逆転となる7号3ランが、聖地をお祭り騒ぎにさせた。

 連日、4番の仕事を全うしている。前日は0―0で迎えた6回1死三塁から「令和の怪物」佐々木朗から決勝打となる右前への先制打を放ち、今季初黒星をつけた。1点を追う形になっていたこの日も同様。前の2打席は左腕・小島の前に連続三振を喫した。直球に加え、変化球にもタイミングを崩された。それでも、大事な場面で一撃を残した。

 昨季の6月は23試合で打率.318(85打数27安打)10本塁打、29打点と大暴れ。交流戦では7本塁打、21打点で2冠に輝いた。既に今季も、6月の4試合で2本塁打、7打点目と「無双モード」に突入。5回のアーチで3打点を積み上げて今季36打点は、DeNA・牧と並ぶリーグトップに浮上した。

 試合後は「明日(6日)も試合があるのでいい準備をして頑張ります」とすぐに気持ちを切り替えた背番号3。「6月男」の進撃は、首位固めに向けて何よりも心強い。(石崎 祥平) 

 ▽大山の昨年6月の活躍 3日の日本ハム戦で3本塁打を放ってチームの6点差逆転勝ちを呼び込むと、4日の同戦でも4回に決勝打。21日の広島戦では自己最多を更新する月間10本目の一発を放った。23試合で85打数27安打(10本塁打)29打点、打率.318。チームの個人最多となる3度の勝利打点をマークし、14勝8敗1分けと勝ち越しに導いた。

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