槙原寛己氏　重盗され痛い4点目…DeNAは交流戦の「利点」生かすべきだった

交流戦   DeNA4―6西武 （ 2023年6月5日    横浜 ）

＜D・西＞3回、重盗成功し生還した渡部（撮影・島崎　忠彦）
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　【槙原寛己　視点】体重116キロの西武・渡部。体形からは想像しづらいが、一度スピードに乗れば速い。DeNAバッテリーはその走力をどこまでインプットしていたか。3回に重盗を決められたシーンは三塁走者の渡部が走ってこないと判断し、一塁走者を二塁で刺す狙いだったろう。投手の平良も捕手からの送球に対してグラブを出す「フェイク」を入れて走者の渡部をけん制。しかし結果は4点目を奪われた。

　好調なDeNA打線。前日は4点差を逆転したが、それでもこの4点目は痛かった。そもそも重盗を決められる前の2死一、三塁で、打席に8番・古賀を迎えた時点で歩かせる手はなかったか。塁を埋めて満塁にしたとしても次打者は9番で投手の松本。普段はパ・リーグの試合で打席には入らないし、まだ3回で代打もない。交流戦ならではの「利点」を生かすべきだった。（スポニチ本紙評論家）