市和歌山が3回に7安打5得点で報徳学園下す 適時打の熊本「自分たちの野球をしようと」

[ 2023年5月27日 15:08 ]

高校野球春季近畿大会1回戦   市和歌山7―4報徳学園 ( 2023年5月27日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<市和歌山・報徳学園> 3回1死満塁、左前適時打を放つ市和歌山・熊本和真 (撮影・須田 麻祐子)
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 相手がどこであれ、やることは変わらない。市和歌山(和歌山1位)は序盤から積極的な打撃で序盤3回までに7点を奪い、今春選抜準優勝の報徳学園(兵庫1位)相手に3投手の継投で逃げ切った。

 2回、藤井新(3年)の左中間三塁打で先制し、なおも2死三塁から主将・熊本和真(3年)が中前に適時打。7安打を集中し5点を奪った3回にも適時打を放った熊本は「レベルが上の相手に対してのまれるのではなく、自分たちの野球をしようと常にチームで話している」と平常心で堂々と勝ちきったことに胸を張った。

 昨秋の和歌山大会は準々決勝で敗れ3年連続の選抜出場を逃した。「チーム力の底上げと個々のメンタルを強くしていくため」と熊本を中心にミーティングを綿密に行うようになった。

 今春の和歌山大会では選抜出場した智弁和歌山を破り優勝。そして、この日は報徳学園も撃破した。7回から救援し3回2失点でリードを守り切り、打っても3番打者としては3回の猛攻の起点となる左中間二塁打を放つなど2安打したエース・栗谷星翔(せいが・3年)も「練習の目的意識と反省をしっかりするようになって、チームが一つになったし、個々の力が試合で発揮できるようになった」とミーティングの効果を感じ取った。

 熊本が理想とする主将像は2学年上で主将だった松川虎生(現ロッテ)。「主将になった時から、松川さんの背中で引っ張る姿を目標にしてきた」。松川世代では成しえなかった夏の甲子園出場に向け、さらに力をつけていく。 

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