【阪神・岡田監督語録】7回采配ズバリ「勝負をかけるところはあそこ」「大竹はまだまだ勝つんちゃう?」

[ 2023年5月27日 18:46 ]

セ・リーグ   阪神3―2巨人 ( 2023年5月27日    甲子園 )

<神・巨>6勝目を挙げた大竹(右)は岡田監督に祝福される(撮影・大森 寛明)
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 阪神が今季2度目の7連勝で貯金を今季最多の16とした。0―0の7回に、先発の大竹に代打を送り、一連の攻撃で近本が均衡を破る決勝打を放った。読みが的中した岡田監督の一問一答は以下の通り。

 <テレビ・インタビュー>

 ―試合終盤まで息詰まる接戦をものにした
「そうね。接戦にしてしまったんだけど(笑)最後ね」

 ―7回は両指揮官の思惑が交錯した。昨日、「明日は1、2番が打つ」と話していた近本、中野が打点を挙げた。
 「打ちそうな感じはしたんで、勝負をかけるというか。初回にチャンスを逃がしたんで。それから全然、チャンスらしいチャンスがなかったんで。まあ、あそこ(7回1死一塁で8番木浪に)、バントで、(代打に)渡辺(諒)ね。まあ、ピッチングコーチは大竹をそのままいかせたかったみたいやけどね。まあ、あそこしか勝負をかけるところがなかったんで。チャンスがなかったんでね」

 ―大竹は6勝目。どう見ていた?
 「巨人は初対決というか、まあそういう意味で、向こうもね、初めてだけど対策を練ってて、初球からどんどん打ってきたりね。そういうのが序盤でわかったんで。坂本がうまくかわすというか、持ち味のピッチングで、ヒットは打たれるけどね、点やらないというか。すごくいいピッチングやったですね。あそこ(7回)を0点で終わっていたら、勝ち投手ではなかったんだけど、何とかね。昨日もそうだけど、みんながあそこで点が入ると大竹は勝ち投手つくとわかってるんで、そのへんで、いいところで打ってくれたですね。1、2番がね。やっぱりね」

 ―ゲームセットの後に大竹にどんな声をかけたか。
 「良かったって言うて。良かったって。1点やったらね、もう今日は2人(岩崎と湯浅)を投げさせるつもりはなかったんで、後ろは。1点だったら一人一殺だけどね、3点あったから2人ずついってしまったからね」

 ―9回はセーブ経験がない3人が登板した。浜地、及川の継投の意図は?
 「3点あったんで、だいぶ楽に、ランナーが1人出るまでは思い切って投げられるんで。まあでも、今日の風で最後の(ブリンソンの)ホームランだけは予想していなかったね。あそこには、外国人じゃなかったらなかなかいかないかなと、ちょっと思ったんだけどね」

 ―1点差に迫られて加治屋をマウンドに送った。
 「向こうの代打の順番はだいたい分かっていたから。とにかく1点差でも2点差でも勝てばいいんで、それは最後、中田のところは加治屋を最初から用意していました」

 ―岩崎を使わなかった意図は?
 「いやいやもう最初から、練習の時から投げさせるつもりはなかったんで。岩崎も今日はグラウンドでゆっくりしてたんじゃないかな。明日(28日)は投げさせますよ。明後日(29日)は試合がないんで」

 ―7連勝で貯金16。明日は才木が先発。
 「才木はいいピッチングしてくれると思うんで。ちょっと打つ方がね、それはなかなかね、向こう(の投手)も今日はすごい良かったしね。初めてだったけど、点が取れないなというのはビデオを見とって、今日は点を取れんてね。明日は何とか、明日も初めてのピッチャーなんでね。またね、序盤に1点でも2点でも取れて、後は才木に頑張ってもらいます」

 <ペン取材>

 ―7回は近本で勝負になると想定していた。
 「いやいや、それは、まあ(渡辺諒に)申告敬遠はないかなと思たけど、おーん、まあカウントが悪なったら歩かされるやろなと思っとったけどな」

 ―読み通り。
 「まあ、1、2番が左やから、左(投手)が来るのは分かってるけど、別に左を苦にしないから。だからまあ、大竹の勝ち星とかもあるけど、ゲーム展開的にはあそこで。そんなにチャンスもないしね。あれを逃すと、向こうも中川とか大勢とかあの辺で来るわけやから。その前に仕掛けないとなかなか点を取れるような状況じゃなかったから、はっきり言うて」

 ―大竹も点が入って感極まってた
 「そら大竹が一番うれしかったんやろ、祈っとったんじゃない?」

 ―大竹はキャリアハイの6勝目。
 「ああそう。そらまだまだ勝つんちゃう?6勝どころというかな」

 ―初対戦でも四球なく、ゾーンで勝負できていた。
 「初回にいきなり初球を、吉川にあないして打たれて、そら相手も初めてだけど、もう5勝してるわけだから。ずっと抑えてる、防御率も0点台のピッチャーだから、その辺は研究をね。当たるのは初めてだけど、スコアラーが研究してると思うから。そういう意味では、早く(手の内を)見せてくれてよかった。初回から早くに初球からどんどんね、(2番の)坂本も初球を打ってくれたから。そういうことが早くから分かって良かった」

 ―中野のタイムリーも大きい。
 「1点やったら1人1殺やったな。さっきも言ったけど。やっぱり3点は大きいよ。ピッチャーもな」

 ―浜地は代打・梶谷に四球を出してなかったら、続投か?
 「うん、いってた。いってたよ」

 ―走者を出したから
 「うん、あれ(梶谷)がファウルやったけど、ホームランでも代えとったけどな。1人出たら代えるつもりやった」

 ―映像見ている段階からグリフィンはいい投手だと?
 「いやいや、もうスコアラーに今日は0点やなと言うてた。あれは打てんよ。いいボール投げるもんな。今日は点取れんと、スコアラーに言うた。練習前に言うたわ。その通りやん。そらええピッチャーは打てんよ。簡単に取られへんよ」

 ―先に点を取られると厳しい。
 「そらやばいやばい、球数を投げさせるって言うても、この間も(グリフィンは)120球ぐらい投げとるからなあ」

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