落合博満氏「今のやり方だったらスポットライトは浴びない」 現役ドラフトに思うこと

[ 2023年1月24日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が24日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル #オレ流トレンド」を更新。昨年12月9日に初めて開催された「現役ドラフト」について語った。

 「ルールが分からない。非公開でやったんでしょ。どういう仕組みでやったのかというのがいまいち分かっていない」と率直な思いを明かした。

 第1回の現役ドラフトは非公開で行われ、各球団2人以上提出されたリストから各球団とも最低1人を指名する形だった。外国人、シーズン終了後に育成から支配下選手登録された選手やFA資格を保持する、または過去にFA権を行使した選手、育成選手らはリスト対象外となる。年俸5000万円以上の選手は対象外だが、1人に限って5000万円以上1億円未満の選手をリストアップできる。そのルールは複雑で、獲得希望選手としてより多くの球団から支持を集めた球団が1番目の指名権を得る方式。2巡目まで指名が可能で各球団が少なくても1人を獲得し、1人が移籍するシステムで、移籍が成立した選手のみが公表された。

 形の上では1人を放出して1人を獲得するもので、実質はトレードと同じ形となった。ただ、落合氏は「1人で終わったよね。なんで2人、3人、4人と、どっかの球団が2人目獲る、3人目を獲るというわけはいかなかったんだ?もっとオープンにしてもいいような気がしないでもないけどな」と疑問を口に。「やっとスタートしたというところには意義があるんだろうけども」と一定の評価はした上で「今のやり方だったらそんなスポットライトを浴びることはないんじゃないか。改善の余地は多分に残されていると思う。1人というのは、なんかとってつけたような。これが2人、3人、4人、5人となればね。そうなって初めて活性化されたってなってくるんじゃないかなと思う。(全体で)36人、48人くらいになった方が面白いんだろうけどね」と語った。

 「(獲得球団は)期待するから指名したんであってね、その期待に応えるように選手は頑張ってくれればいいなと思う。これは選手(側)が望んだことなんでしょ。だったらもっと真剣に野球やれよ、だよな。そういうふうな立場になる前に、死に気で野球をやらないと生き残れない世界だよ」と辛口ながらも移籍選手の奮起に期待に期待を寄せていた。

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