地元紙が報道、ドジャースは23年もぜいたく税の基準額を超えてしまうことに

[ 2023年1月24日 11:50 ]

ドジャースタジアム
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 オレンジカウンティ・レジスター紙のビル・プランケット記者が、ドジャースが23年も贅沢税の基準額(2億3300万ドル/約304億円)を超えることになりそうだと報じている。

 放出したトレバー・バウアー投手の年俸も2250万ドル分がカウントされた上、マーリンズからトレードで年俸500万ドルのミゲル・ロハス遊撃手を獲得。現時点でサラリー総額は2億3700万ドル。再び基準額を下回るには現在チームにいるベテラン選手をトレードするしかないが、それはなさそうだと見ている。

 22年の結果を受け、ぜいたく税を払ったチームは6球団。ドジャースは最も多い3240万ドルだった。サラリー総額は2億9330万ドルで、メッツの2億9980万ドルよりも少し少なかったが、基準額を超えたのが2年連続だったため、1度目のメッツよりも税率が高かった。メッツのぜいたく税は3080万ドルだった。

 このオフ、ドジャーズはトレー・ターナー、ジャスティン・ターナー、コディ・ベリンジャーらと再契約せず、サラリー総額を1億ドル近く減らした。23年に基準額を下回れれば、24年の税率はリセットされる。仮に3年連続基準額を超える場合は、24年は全ての超過分に50%の税がかかり、追加に2000万ドルから40000万ドルの超過分は62%、4000万ドルから6000万ドルの超過分は95%、6000万ドル以上の超過分は110%課税される。それがリセットされれば、全ての超過分に20%の税がかかり、追加に2000万ドルから4000万ドルの超過分は32%、4000万ドルから6000万ドルの超過分は62・5%、6000万ドル以上の超過分は80%となる。

 ちなみに基準額超過のペナルティはぜいたく税にとどまらない。ドジャースは23年のドラフトで一番最初の指名権は一巡26番目だったが、10個も順番が下がって36番目になる。クオリファイングオファーを出していたタイラー・アンダーソンをエンゼルスに取られたことで、補償にドラフト指名権を与えられるが、それは4巡のあとになる。加えて今年国際選手との契約で使える契約金は414万ドルまでで、レンジャーズと同じで30球団で一番少ない。アンドリュー・フリードマン編成本部長は「こういったことは選手育成部門の邪魔をすることになり、続けていくことはできない」とコメント。ファームシステムはドジャースの強さの原動力なだけに、直視していかなければならない問題なのである。

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2023年1月24日のニュース