育成からはい上がるプロ17年目 巨人・梶谷の新たな発見と最大のテーマ

[ 2023年1月24日 07:15 ]

悲壮な覚悟で打撃練習する梶谷(撮影・西尾 大助)
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 17年目のシーズンを迎える巨人・梶谷が連日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行っている。マシン相手に黙々とバットを振る姿を見ていると、今年に懸ける思いが伝わってくる。

 20年オフにDeNAからFAで巨人に移籍。だが、この2年は故障に苦しみ満足なシーズンを送っていない。昨年は5月に左膝の手術を受け、1軍出場はなしに終わった。リハビリは順調に進み、今年に入り、1年ぶりに屋外で外野の守備練習もこなした。長期間に及ぶリハビリ生活。新たな発見もあったという。

 「こういうことをやっちゃいけないとか、こういうことをやった方がいいというのは出てきますし、細かい部分でこういうストレッチはしない方がいいなとかもありますし。練習量もそうですし。練習したいけど我慢しなきゃいけないところもある」。故障したからこそ、気がつくこともあった。

 4年契約の3年目は育成選手として迎える。順調に調整が進めば3月に実戦復帰し、開幕にも間に合う見込みだ。「積み上げてきたものは正直どうでもいいと思っているので、もう一回アピールしなきゃ、単純にアピールしないといけない」と、ゼロからレギュラー獲りに臨む構えだ。

 マシン相手には快音を連発しているが、投手の投じる生きた球にどう対応していくかが、今後のテーマとなる。「マシンとかであれば普通にできます。あとは1年、投手の球を見ていないので、変化球が来た時に体がどう反応するか」。コンディションを整え、再び輝きを取り戻すことができるか。(記者コラム・川島 毅洋)

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2023年1月24日のニュース