サッカーW杯の次は野球で! WBC「パワーワード」の誕生にも期待

[ 2022年12月8日 07:30 ]

(左から)「ブラボー!」と叫び続けたサッカー日本代表・長友、2022ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞を獲得し笑顔のヤクルト村上
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 「ブラボー!」。シンプルがゆえに耳に残り、ついつい使いたくなってしまう。もし、サッカーW杯カタール大会の開催時期がもう少し早ければ、きっと今年の「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞していたのではないだろうか。ちなみに今年の年間大賞は野球界から誕生。令和初の三冠王に輝いたヤクルト・村上の活躍をたたえる「村神様」だった。

 W杯や五輪など世界的なスポーツイベントが開催されるたびに関連ワードも大きな注目を浴びる。スポーツ記者として言葉を生業としている身ではあるが、W杯が開幕して以降の日々はあらためて言葉が持つパワーを感じている。日本代表の躍進に日本中が盛り上がり、メディアを通じて発信された言葉の数々に心震えた人も多かっただろう。

 「新しい景色」、「あそこは俺のコース」、「これだから代表はやめられない」などなど。挙げればきりがないが、森保監督やイレブンの言葉だけでなく、元エースで解説を務めた本田圭佑氏の発言にもスポットが当たり、今大会は「名言」の大豊作だった。みなさんは誰の、どのフレーズがもっとも心に残っていますか?

 スポーツとはプレーや結果だけでなく、言葉が介在することでより人の心を打つのだろう。各競技に人生をささげてきたアスリートが極限状態の中で発するメッセージは、とてつもないパワーを宿している。

 来年3月には野球も国際大会であるWBCが開催される。メジャーリーガーの大谷(エンゼルス)やダルビッシュ(パドレス)が参加を表明しており、まさに日本代表にふさわしいメンバーが世界との戦いに挑む。09年の第2回大会以来となる侍ジャパンの世界一奪還はもちろん、日本を元気にしてくれる「パワーワード」の誕生にも期待したい。(記者コラム・重光 晋太郎)

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2022年12月8日のニュース