大谷翔平 異次元の世界へ 前人未到のW規定到達!今季最終戦、初回終えて達成

[ 2022年10月6日 05:20 ]

ア・リーグ   エンゼルスーアスレチックス ( 2022年10月5日    オークランド )

5日のアスレチック戦で規定投球回数に達し、打撃と“W到達”したエンゼルス・大谷(AP)
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 「日本の宝」が前例のない、異次元の世界へと足を踏み入れた。エンゼルス・大谷翔平投手(28)が5日(日本時間6日)、敵地オークランド・コロシアムでのアスレチックス戦に「3番投手兼DH」で出場。今季最終戦でシーズン規定投球回の162回をクリアし、すでに到達している規定打席と合わせての“W規定”を達成した。

 試合前の段階で規定投球回到達まであと1イニング。大谷は軽々と“ミッション”をクリアして見せた。初回、先頭のケンプをスライダーで見逃し三振に仕留めると、2番マーフィーは中飛、3番ブラウンを遊ゴロに打ち取り、14球でスコアボードの一番左に「0」を刻んだ。

 前日4日(同5日)の同戦、3回の第2打席で右上腕部に死球を受けた。昨年を上回り、自己最多となるシーズン5個目の死球。一時は表情をゆがめ、うずくまった。それでも確かな足取りで一塁へと歩くと、相手投手にサムアップするなど「問題なし」を強調。フィル・ネビン監督代行も試合後「(ひじを防護する)パットに上の部分に当たったから、心配はしなかった。大丈夫だ。状態を診てもらったが問題はなかった」と話した。大谷はアクシデントをものともせず、今季最終戦のマウンドに立った。

 今季もメジャーの舞台で、数々の偉業を成し遂げてきた。8月9日(同10日)のアスレチックス戦で、1918年にベーブ・ルースが記録して以来、104年ぶり2人目となる「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。日米通算の奪三振数を1000に乗せ、日本人投手4人目となるシーズン200奪三振も記録した。シーズン終盤には自身最長となる18試合連続安打も記録し、今月1日(同2日)には日本選手歴代最高年俸となる、1年3000万ドル(約43億5000万円)で来季の契約を結んだ。今季最終戦、誰も歩んだことのない道を歩み続けた、その集大成が投打の「W規定」到達だった。

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