大谷 最終戦は5回1失点 史上初のW規定到達!「15勝34本塁打」圧巻二刀流でメジャー5年目終える

[ 2022年10月6日 07:45 ]

ア・リーグ   エンゼルス2ー3アスレチックス ( 2022年10月4日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>先発する大谷 (撮影・白鳥 佳樹)
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 エンゼルス・大谷翔平投手(28)が5日(日本時間6日)、今季最終戦となる敵地オークランド・コロシアムでのアスレチックス戦に「3番投手兼DH」で出場。前人未到の大記録を達成した。初回を投げ終えた時点で今季の投球回数が162回となり、シーズンの規定投球回に到達。すでに到達している規定打席と合わせ、史上初の「W規定」を達成した。5回1安打1失点と抜群の安定感を示したが、日米を通じて自己最多となる16勝目はならず、打者では4打数1安打だった。試合は2―3でチームは敗戦。大谷は今季157試合に出場し15勝、34本塁打、W規定達成という最高の二刀流成績を残してメジャー5年目シーズンを終えた。

 前回登板で8回2死まで無安打無得点に封じたアスレチックスを相手に抜群の安定感を示した。初回、先頭のケンプをスライダーで見逃し三振に仕留めると、後続も危なげなく打ち取り、初回を無失点。前人未到の“W規定”を達成するとペースを上げた。

 2回を3者凡退。3回も2つの三振を奪うなど、危なげなく3人で終えた。5回1死、今季限りでの現役引退を表明している5番・ボートに四球を与え、この日初めて塁上に走者を背負うと、次打者・ピンダーに左翼線二塁打。1死二、三塁から犠飛を許し、先制点を失った。直後、右手を気にするそぶりを見せたが、この回を投げ切り、先発投手としての責任投球回を完了。日本ハム時代の2015年にマークした15勝を上回る16勝目こそならなかったが、確実に仕事は遂行した。

 今季もメジャーの舞台で、数々の偉業を成し遂げた。8月9日(同10日)のアスレチックス戦で、1918年にベーブ・ルースが記録して以来、104年ぶり2人目となる「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。日米通算の奪三振数を1000に乗せ、日本人投手4人目となるシーズン200奪三振も記録した。今月1日(同2日)には日本選手歴代最高年俸となる、1年3000万ドル(約43億5000万円)で来季の契約を結んだ。今季最終戦、誰も歩んだことのない道を歩み続けた、その集大成が投打の「W規定」到達だった。

 今季、投手としては28試合に登板し、15勝9敗、防御率2・33をマーク。219個の三振を奪った。

 打者としても打線をけん引。この日は4打数1安打で、最終打撃成績は586打数160安打で打率・273、34本塁打、95打点だった。シーズン終盤には自身最長となる18試合連続安打も記録した。

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