亀山つとむ氏 大山の打撃好調が佐藤輝にとって良い影響 いよいよ勝負の9月、やるべきことに徹するだけ

[ 2022年9月1日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6―5広島 ( 2022年8月31日    甲子園 )

亀山つとむ氏
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 【亀山つとむ 視点】勝負の分かれ目は5回の佐藤輝の足にあった。2死無走者から右前打で出塁し、二盗に成功。今季10個目の盗塁が大山の中前打を、タイムリーにした。隙があれば走る。相手を気持ちよく投げさせないという意味もあった盗塁だった。

 大山の打撃好調が、佐藤輝にも良い影響を与えている。大山の前に走者をためたくない相手は、必然的に4番と勝負する。厳しい攻めも徹底できない。佐藤輝も「自分が決めないと」というプレッシャーを背負わずに打席に集中している。7回にも決勝点につながる左翼への二塁打。チームとしての攻撃の流れを佐藤輝も意識していると見た。いよいよ勝負の9月。ここまで来たら、やるべきことに徹するだけ。本塁打の数などは意識する必要はないと思う。

 仕掛けという点では勝ち越しに成功した7回に、なおも2死二、三塁で木浪に右の代打を送り、さらに加点を狙ってほしかった。ベンチには江越も陽川も原口もいた。1点より2点。大詰めだけに9月はしつこく攻めてほしい。 (スポニチ本紙評論家)

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2022年9月1日のニュース