杉本正氏　ソフトB・石川は追い込んでからの一球にもっと集中を

パ・リーグ   ソフトバンク0―3ロッテ （ 2022年8月31日    ペイペイD ）

＜ソ・ロ＞5回、マウンド上で甲斐（左）、森山コーチ（中）と話す石川（撮影・岡田　丈靖）
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　【杉本正　視点】石川は追い込んでからの投球に課題を残した。4回無死一塁で山口を迎えた場面。カウント1―2と追い込みながら四球を許し、その後に2点の先制を許した。球の力はあっただけに、もったいないという印象だ。

　石川の持ち味は投球のテンポだが、追い込んでからは「この球で抑えるんだ」ともっと一球に集中すべき。勝負どころで投球の精度を上げないと、5回で101球を要したように球数も多くなる。先発としてもっと長いイニングを投げるためにも、ブルペンでの投球練習から意識付けしないといけない。

　ゼロ行進が続いた打線は9安打全て単打で最後までチグハグだった。コロナ禍で柳田が不在でデスパイネ、グラシアルら中軸に長打が出ない。打線が迫力を欠いている状況だけに、機動力を生かして1点をもぎ取る野球に徹してほしい。（スポニチ本紙評論家）