蝶のように舞うチェンジアップは強く打ち返せない…ガーディアンズのイーライ・モーガン投手

[ 2022年6月20日 13:07 ]

ガーディアンズのイーライ・モーガン(ロイター)

 ガーディアンズのイーライ・モーガン投手(26)が19日(日本時間20日)のドジャース戦の7回に2番手で、今季20試合目の登板。MLBで最も遅い平均75・1マイル(約120・8キロ)のチェンジアップを駆使して、1回2/3を投げ無失点と好投。5-3の勝利に貢献し、今季3勝目を挙げた。

 2-2の7回1死1塁。178センチと小柄なモーガンは、オーバーハンドで直球を投げるように強く腕を振ってくるが、ボールは75・4マイルとカーブ並みのスピード。9番・ラックスはそれを2球見せられた後、スピンのよく効いた92・1マイル(約148・2キロ)の直球に見逃し三振。1番・ターナーは直球で追い込まれた後、低目のチェンジアップを辛うじて当て、弱い打球が幸いして内野安打となった。

 だが2番・フリーマンはチェンジアップをファウルにした後、高めの直球に空振り三振となっている。8回も先頭打者を歩かせたが、そのあと4番・マンシーを直球で三邪飛、5番・テイラーを外角高めのチェンジアップで空振り三振、6番・ベリンジャーをチェンジアップで中直だった。

 モーガンのチェンジアップは蝶々が飛んでいるかのよう。遅いため80センチほど落ち、30センチほど横に動く。昨季は先発投手で18試合に登板、5勝7敗、防御率5・34。4シーム、スライダー、チェンジアップの投手だった。今季はリリーフで直球とチェンジアップの組み合わせで打者を翻弄する。チェンジアップは空振り率は高くはないが、この試合のターナーのように強い打球を前に飛ばせない(平均打球速度は82・7マイル/約133キロ)。蝶々の軌道が目に焼き付いているから直球の空振り率は32・6%と高くなっている。

 ここまで20試合、33・1回を投げ、42個の三振を奪い、防御率1・62、被打率・119だ。ガーディアンズはこの日の勝利で34勝28敗となり、ア・リーグ中地区首位のツインズに1ゲーム差と迫っている。

続きを表示

2022年6月20日のニュース