阪神・佐藤輝 自分のスイングできて「キモティ~」、決めぜりふ本家G・G・佐藤さんも大歓迎

[ 2022年6月6日 05:30 ]

交流戦   阪神8ー3日本ハム ( 2022年6月5日    甲子園 )

<神・日>3回2死一、二塁、佐藤輝は右前に先制適時打を放つ。投手吉田(撮影・北條 貴史)
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 佐藤「輝」が、吉田「輝」との“キラキラ対決”を制した。3回2死一、二塁。カウント2ボール1ストライクで、145キロ直球を右前へはじき返した。二走の中野を還して先制。初回の1死一、二塁で三ゴロに倒れた雪辱をし、大山の3ランにつなげた。

 「なんとか先制点を取って、(伊藤将を)援護したいと思っていた。しっかり自分のスイングができた。キモティ~~!」

 試合中の談話で、喜びを言葉に表した。08年北京五輪日本代表で、元西武のG・G・佐藤の決めゼリフの「キモティー」を引用したほどだ。打った相手は、18年夏に「金農(金足農)フィーバー」を起こして準優勝に輝いた甲子園のスター。一方の虎の主砲は、仁川学院3年の16年夏、兵庫大会1回戦で敗れ、聖地に縁がなかった。輝かしい経歴の右腕との公式戦初対決で決勝打を放ち、気分を良くしたのだろう。

 連続試合安打の自己最長をまた更新して、「9」に伸ばした。4連勝の前日、矢野監督からの「欲を言い出したらキリがないけど、輝がもうちょっとというのはある」というハッパに応えた形だ。しかし、交流戦は打率・227に低迷するためか、「まあ、なんですかね…。毎日必死にがんばってます」と喜びを感じさせなかった。

 日本ハム初戦の3日は8回に、前日は2回に、いずれも直球を見逃し三振した。173もの三振を喫した昨季、18だった見逃し三振が、今季は62三振中、早くも12を数える。配球を読む一方で、裏をかかれるケースが交流戦に入って目立つ。

 本調子でなくとも結果を出していることに、指揮官は「去年からの成長」と認めつつも、「まだまだこんなもんじゃないと思う」と求めるハードルは高い。本塁打は6試合遠ざかる。4番の状態と打球角度が上がり始めたとき、チームの勢いはさらに加速する。(倉世古 洋平)

 《G・G・佐藤氏が即反応》佐藤輝のコメントを受け、G・G・佐藤氏本人が自身のツイッターで即座に反応した。北京五輪における世紀の落球が印象深いが、お立ち台での「キモティー!」も現役時代の代名詞。それだけに「TT佐藤輝明選手最高!キモティー!!」と大歓迎し、ハッシュタグを付けて「ありがとう」「どんどん使ってね」とツイートした。試合後もツイッターとインスタグラムに「阪神タイガースの佐藤輝明選手がタイムリーを放ったあとのインタビューで「キモティー!」を言ってくれたらしい!うれてぃー!」(原文まま)と投稿し、喜びを爆発させた。

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2022年6月6日のニュース