15日巨人戦が阪神の開幕戦!?本来の開幕投手・青柳が3週間遅れで出陣「暗く野球やらないように」

[ 2022年4月15日 05:30 ]

キャッチボールする阪神・青柳
Photo By 代表撮影

 下を向いていても、何も変わらない。15日の巨人戦を「開幕戦」だと思いたい。本来の開幕投手だった阪神・青柳が待望の今季初登板を迎えるからだ。惨敗に終わった名古屋遠征には加わらず、14日は鳴尾浜の球団施設で最終調整。言葉には力がこもっていた。

 「チームがどん底から、さらにどん底になっている。僕は暗く野球をやらないように。チームが勝てるような投球をして(流れを)変えられたらなと」

 一度は内定しながら幻で終わった晴れ舞台から3週間遅れの出陣。予想もしていなかった厳しい状況下で迎えても、苦境打開へ前だけを見据えた。先月17日に新型コロナ陽性が判明。一時離脱を余儀なくされ、同29日に戦列復帰して以降、2軍では2度の実戦を経て、“スタートライン”に立った。

 「みんな勝ちたいと思っていますし、勝とうと思ってやっていることですけど、結果的に勝てていないので。そういう悔しい部分はありますけど、僕がやることは変わらない」

 まずは“快幕”に向けて全力を尽くす覚悟だ。13日には先発陣の一角を担っていた藤浪と伊藤将が新型コロナ陽性で離脱。「僕も当事者として一つ抜けてしまったのは迷惑をかけたと思う。安定して(先発ローテーションを)回りたい気持ち…というか、回らなきゃいけない」とチームメートの無念も背負った。

 2軍調整中には新人の鈴木や岡留ら質問攻めにあうなど、若手投手とも積極的にコミュニケーションを図り、「若手の手本となれるようにやらなきゃという気持ちになった」と自覚も新たにした。

 昨季は13勝&勝率・684で2冠。6連敗からの帰途で矢野監督も「頑張ってもらいたいね」と期待を寄せた。巨人・菅野との投げ合いは今回が初めて。頼れる男の帰還で負の連鎖は打ち止めだ。 (長谷川 凡記)

 【青柳コロナ離脱からの経過】

 ▽3月16日 新型コロナウイルス陽性者と濃厚接触の疑いがあり自主隔離。内定していた開幕投手が白紙。

 ▽同17日 PCR検査で陽性判定を受けたと球団が発表。

 ▽同27日 鳴尾浜球場で2軍残留組に合流して練習再開。

 ▽同28日 甲子園の室内練習場で自主練習。「焦りは常にあります。一回なくなった立場を取り戻すのは大変」

 ▽4月2日 ウエスタン・リーグのオリックス戦で実戦復帰。中継ぎで2回を無安打無失点。平田2軍監督は「次は長いイニングを投げて、後は1軍の判断」と説明。

 ▽同8日 復帰2戦目だった同広島戦で先発し、5回84球を投げて4安打2失点。報告を受けた矢野監督が「めどはついた。次はこっち(1軍)」と明言した。

 ▽同11日 甲子園球場での投手練習に合流し、「やっと戻ってこれたなという感じ」。

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2022年4月15日のニュース