ヒゲ剃りマッチ?日本一達成で?“剃る、剃らない”注目集めるソフトバンク藤本新監督の立派なヒゲ

[ 2021年12月7日 07:30 ]

ソフトバンク・藤本監督
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 剃(そ)るか、剃られるか――。来季の開幕を前に、ソフトバンク新監督の「象徴」が、やたらと標的にされている。藤本博史監督(58)のトレードマークは、鼻下の立派なヒゲ。一般的にヒゲの主成分は、たんぱく質のケラチンの一種でできている。口ヒゲは髭(し)、頬のヒゲは髯(ぜん)、あごヒゲは鬚(しゅ)と個別の漢字もある。

 藤本監督の髭(し)は、口ヒゲにおけるザ・王道で「ピラミダル」というスタイル名。指揮官の現役時代に視力が低下してきた祖父が映像を見て「孫だ!」とひと目で分かるように伸ばし、遊ばせずに手入れを続けてきた。祖父は亡くなられたが、断固たるこだわりは不変。10月29日の新監督就任会見でも、周囲のシェービングこそ施した様子だったがピラミダルは健在。毛の長さこそ整えていたものの、剃っては来なかった。

 ただ、その新監督の象徴をビッグボスが狙ってきた。来年3月25日の開幕カードはソフトバンク―日本ハム戦。ペイペイドームでの新監督対決でも盛り上がるが、福岡県出身の新庄監督は5日の新入団選手記者発表会見の際に「俺たち勝ったらヒゲ剃るとかね」。I字かT字か、電気カミソリかは不明だが「ヒゲ剃りマッチ」を提案してきた。

 「伸るか反るか(のるかそるか)」ならぬ、「(誘いに)乗るか剃るか」――。当コラム掲載時の7日時点では、指揮官はオフ中とあり、この提案をどう受け止めているかは不明。11日のファン感謝祭で登場時の発言に注目が集まる。

 ただ、藤本監督は、選手の努力が結実した来秋に剃る覚悟を決めている。11月の宮崎秋季キャンプ第2クール終了後の休養日でのオンライン取材対応の終盤。話題が剃る、剃らないの「ヒゲ談」に及ぶと「(日本一は)最高峰ですから、そこまで行ったら剃りますよ」。来季に20年以来2年ぶりの日本一達成となれば断髪式ならぬ「断髭(し)式」開催の運びとなるもようだ。

 ちなみにヒゲは、年齢や気候で違いはあるが1日平均0・2~0・4ミリくらいずつ伸びるといわれ、時間帯は朝方が育ち盛り。季節的には秋が最もよく伸びるとされている。剃ったとしても、冬までにはまた発毛する。白ひげのサンタクロース登場間際の12月上旬。にわかに、藤本監督の黒ひげに球界がフォーカス中だ。ざらつきのない藤本監督の唇上部も見てみたい。「若くなりますよ」と言っていたし。(記者コラム・井上 満夫)

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2021年12月7日のニュース