これがギータだ!パ単独キング24号で同期入団のエース千賀を強力援護 ソフトB連敗ストップ5割復帰

[ 2021年9月3日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー2楽天 ( 2021年9月2日    ペイペイD )

<ソ・楽>5回1死一、二塁、右越え3ランを放つ柳田。投手・則本昂(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(32)が2日の楽天戦でリーグ単独トップとなる24号3ランを右越えに放った。牧原大成内野手(28)も初回先頭打者弾を決めた。

 主砲の一振りが5割復帰を呼んだ。2―0の5回1死一、二塁。柳田が楽天先発・則本昂のフォークをすくい上げ、弾丸ライナーで右翼テラスに叩き込んだ。リーグ単独トップに浮上する24号3ラン。8月13日の日本ハム戦以来、60打席ぶりのアーチだ。

 「落ちる球にうまく反応することができました。追加点となる一本になり良かったです」

 11年目の同期入団、千賀を援護した一発だった。東京五輪ではともに日の丸を背負い金メダル獲得に貢献。春季キャンプでは、2人ともリハビリ組で調整した。苦しい期間を支え合って乗り越え、3月12日の2軍戦での実戦復帰も同じタイミングだった。

 「ずっと一緒にやっている選手。年下だけど頼もしく思う。育成(選手)だったので僕よりももっともっと苦労している」

 新人合同自主トレからともに汗を流し、球界を代表するスターに成長した2人。切っても切り離せない絆が力になった。

 育成同期入団の牧原大も黙っていない。初回、初球先頭打者本塁打で流れを引き寄せた。「真っすぐを捉えることができた。詰まったけど入ってくれて良かった」と出場59試合目で待望の今季1号に笑顔を見せた。球団の初球先頭打者アーチは18年8月5日、オリックス戦の上林以来、3年ぶり。「千賀が投げた時に一緒にお立ち台に立ちたいという思いがあった」と下積み時代を思い出して語った。こちらもケガに泣き、8月24日西武戦で1軍復帰。そこから8試合連続安打となる一発は、チームに流れを呼び込み千賀を助けた。右腕からは「マッキー(牧原)が一発打ってくれたり、ギーさん(柳田)が打ってくれたり。野手のおかげで勝てた」と感謝された。

 連敗を4で止めた工藤監督は主砲の一発を「殊勲打と言ってもいいホームランだと思います」と褒め称えた。3日からは首位オリックスと本拠地3連戦。柳田のバットでゲーム差を5に縮め、逆転Vへの号砲を鳴らした。(福井 亮太)

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2021年9月3日のニュース