阪神・青柳 9連勝かけ31日先発 虎では18年ぶり快挙へ 対戦防御率0・89でも中日警戒

[ 2021年8月31日 05:30 ]

<阪神練習>投内連係の練習ではつらつとした動きを見せる青柳(左)(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 チームの苦境を救ってこそ、エースと呼ばれる投手への道が開ける。勝利数、防御率でリーグトップに立つ青柳が、31日の中日戦に先発。広島に3連敗し、首位陥落したあしき流れを断ち切る快投を狙う。

 「連敗でも連勝でも自分のやるべきことは変わらないので、自分の仕事をしっかりできるように。その結果、チームが勝てるように頑張りたい」

 年々進化を続ける変則右腕。今季は球宴に出場し、侍ジャパンにも初選出されるなど、リーグ屈指の投手にまで成長した。24日DeNA戦で自身初の2桁となる10勝目を挙げ、目下8連勝中。9連勝となれば、チームでは03年井川の12連勝以来の快進撃となる。

 「もちろん記録になればうれしいですが、野手が打ってくれているから、守ってくれているから、勝てている。チームが勝った結果、自分にも勝ちがつけばいいこと」

 いつも通りチームの勝利優先を強調したものの、29日に巨人・高橋が10勝目を挙げて並ばれたばかり。再び単独トップに立ち、チームも再奪首に導ければ最高だ。今季3試合で防御率0・89を誇る中日対策も「前半とはメンバーも代わっている。新しいチームだと思って、梅野さんともしっかり話し合って投げていきたい」と、隙を見せなかった。 (山添 晴治)

 《虎党が選ぶ7月MVP》SNSとの連動企画「虎党が選ぶ月間MVP7月度」は、青柳が1473票を集めて6月度に続き2カ月連続受賞を飾った。7月は2戦1勝0敗。6日のヤクルト戦では8回零封、12日のDeNA戦も7回3失点(自責は1)に封じた内容が、全体の6割という得票数につながった。『天才ボーイズ』さんは「いくら他の投手が負けても青柳投手だけ勝ち続けるという完璧な成績。これはMVPでしょ」と称えれば、『ひろこ』さんも「1球1球、丁寧に投げている』と評価した。

続きを表示

2021年8月31日のニュース