甲子園を沸かせた中日・福留の「恩返し」 44歳のベテランが古巣阪神から今季初打点となる決勝適時打

[ 2021年8月31日 21:04 ]

セ・リーグ   中日8ー5阪神 ( 2021年8月31日    甲子園 )

<神・中(15)>7回2死一、二塁、適時二塁打を放ちガッツポーズを決める阪神・福留(撮影・後藤 正志)
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 大ベテランの“恩返し”の一振りが決勝打となった。5―5の7回2死一、二塁、「5番・右翼」でスタメン出場した福留が阪神・及川の投じた初球、147キロ直球をフルスイング。打球は右翼フェンス直撃の適時二塁打となった。

 「最初からどんどん積極的に行こうと思っていた。いい結果につながって良かった」

 二塁上で大きく手を叩くと、三塁ベンチに向けて右拳を握る。卓越した集中力で決着をつけた。

 甲子園では今季初出場で、スタメン出場は阪神時代の昨年7月23日広島戦以来。中日の選手として同球場でスタメン出場するのは07年7月15日以来、実に5161日ぶりとなった。1―0の3回1死一、二塁では右前打でつなぎ、大量5得点に貢献。昨年まで8年間を過ごした古巣の本拠地で躍動した。

 8月24日ヤクルト戦以来、5試合ぶりのスタメン出場となった高橋周も本来の実力を見せた。1―0の3回1死満塁、左前2点二塁打で貴重な追加点を叩き出すと、6―5の7回2死二、三塁、福留同様、初球の149キロを叩き、右越え2点二塁打を放った。「福留さんが、その前に打ってくれたので楽な気持ちで打てました」と振り返った。

 8得点での快勝。4番・ビシエドも4安打を放つなど、打つべき人が打っての勝利で8月最後の試合を締めた。

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2021年8月31日のニュース