阪神・梅野 初安打の地でメモリアル巨人戦「意識するチーム。負けたくない」

[ 2021年5月11日 05:30 ]

節目を迎える伝統の一戦へ、熱い思いを語った梅野

 負けるわけにはいかない。阪神・梅野が15日にある巨人との通算2000試合を前に、並々ならぬ覚悟を口にした。

 「自分たちも意識するチームで、ライバルでもある。伝統のあるチームなので負けたくないってより強く思えるし、そこに勝っていかないといけないという思いは強い」

 2位で追いかける宿敵に対し3・5ゲーム差をつけるが、今季の直接対決は3勝3敗の五分だ。7・5差の2位だった昨季は、8勝16敗に終わった直接対決の結果がシーズンを左右した。入団以来、勝ち越しは一度もなし。だからこそ、言葉の端々から強烈なライバル心が伝わってくる。

 「直接対決で今の順位と含めてどれだけやれるか。他力じゃ絶対無理やろうし、自力で勝ち上がっていないと優勝はないと思う。阪神ファンを喜ばせるという意味でも、とにかく勝ちを意識してやっていきたい」

 梅野にとっては、初出場が14年3月28日の巨人戦なら、初安打も同3月30日の巨人戦だった。そんな特別な思いとは裏腹に通算打率・190、6本塁打、30打点。リーグの球団別では一番低い数字が並んでおり、悔しさは募るばかりだ。

 「悔しい思いをしてるんで、負けたくないと、より強く思える球団です」

 不動の正捕手として、開幕からの快進撃を攻守で支えてきた。得点圏打率はリーグトップの・500という勝負強さ。巨人戦でも今季に限れば15打数5安打の打率・333と上々だ。14日からは敵地での3連戦。背番号2の躍動で、ライバルを一気に引き離す。(長谷川 凡記)

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