巨人・戸郷、“桑田理論”に及第点 「1イニング平均15・1球」7回1失点で今季1勝

[ 2021年3月28日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人10ー5DeNA ( 2021年3月27日    東京D )

<巨・D>巨人先発の戸郷は7回1失点で今季1勝目(撮影・島崎 忠彦)
Photo By スポニチ

 【追球ズーム ここにFOCUS】「135球完投」。今季就任した巨人・桑田投手チーフコーチ補佐が掲げる理論だ。1イニング平均15球。7回1失点で今季初勝利の戸郷が、この理論へ近づいた。

 昨季19試合で107回2/3を投げ、合計1814球。1イニング平均は約16・8球だった。この日は7回106球で1イニング平均15・1球。2球近く減らした。「ストライク先行が一番」と語るように、打者25人に初球ストライクが17人。試合を通じ有利なカウントをつくり続けた。

 「四球を出さないのが隠れテーマだった」とプロ入り後初めて、先発白星を挙げた試合で無四球とした。キャンプでは桑田コーチ指導の下、休憩を挟みながら10球1セットをハイペースで投げてフォームを固める「インターバル投球」や、球の軌道を意識し、コーナーの四角を突く「ライン出し」を実践。磨いた制球力で無駄球削減につなげた。

 課題も見えた。疲れが出始めた6回、初めて先頭打者に安打を許し、打者5人中3人にボール先行。24球を要した。「スタミナの部分とか6、7回はもっとテンポよくできた」。それでも戸郷の3年目の進化は確かに見えた。(田中 健人)

 ▼巨人・原監督 一歩(菅野)智之を超えた。今年は智之を超えようじゃないか、というのが私と戸郷の合言葉。(今季は先に1勝を挙げて)まずは上回った。上がったマウンドで全部勝てるような投手であってほしい。

続きを表示

2021年3月28日のニュース