森繁和氏 9回打ち切りで増す“7回の男”の重要性…DeNA 山崎復調は大きな収穫

[ 2021年3月28日 19:45 ]

セ・リーグ   DeNA1―1巨人 ( 2021年3月28日    東京ドーム )

<巨・D>DeNA3番手の山崎(撮影・島崎忠彦)
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 試合は引き分けに終わったDeNAだが、昨季までの守護神・山崎康晃が1点リードの7回をピシャリと抑えたのは収穫だった。今季は延長戦がなく、9回で試合は打ち切り。スポニチ本紙評論家の森繁和氏は、それだけに山崎が投げる7回の重要性が増すと強調した。

 この試合を見て今季は引き分けが増えると改めて感じた。原監督が6回に大城に代走を送るなど仕掛けが早い。延長なし、9回打ち切りからの逆算。となれば「勝利の方程式」の7、8回を投げる中継ぎ投手の重要さも増す。DeNAは昨季までの守護神・山崎が自信を取り戻したのが今後のプラスになる。

 1―0と緊迫した場面の7回。2番からの上位打線を無失点に抑えた。坂本を149キロ直球で見逃し三振に斬るなど、腕も良く振れており持ち味のツーシームも変化している。昨季は抑えの座から外され、メンタル面でも迷路に入っていたと思う。今季は「7回の男」。重要さは9回の抑え役と同等と言えるし、投手出身である三浦監督が山崎、三嶋の2人をそれぞれ尊重して起用しているのを感じる。山崎も7回を任されたことで精神面でも充実しているだろう。

 私自身も現役時代にリリーフで登板したが、昨季の悔しい経験は必ず生きる。山崎が何試合に投げるか。それがDeNAのチーム成績にも直結するはずだ。

 この日の引き分けだけをみれば、巨人にとっては勝ちに等しいだろう。1―0で勝ちきるのは難しい。DeNAは6番・倉本がブレーキになった。3打席全てが得点圏に走者を置いた場面で回ってきたが、2三振を含むノーヒット。相手左腕の今村に対して左打者。ソト、オースティンと右の助っ人が不在なのが響いた。

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2021年3月28日のニュース