日本ハム・清宮、オープン戦不振で開幕2軍スタート…栗山監督「頭の中が混乱しているように見える」

[ 2021年3月24日 05:30 ]

厳しい表情の清宮(撮影・西海健太郎)
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 日本ハムの栗山英樹監督(59)が23日、オープン戦で打率・167、本塁打0と低迷した4年目の清宮幸太郎内野手(21)の開幕2軍スタートを決断した。入団から2年間は開幕を2軍で迎えたが、理由は故障。故障以外では初の開幕2軍となった。

 仙台入りする前に行われた千葉・鎌ケ谷での全体練習。そこで栗山監督が清宮に大きな決断を伝えた。「凄く頭の中が混乱しているように見える。試合中に打ち方が変わったりする。自分がやろうとしていることがぶれてしまっては絶対に駄目。開幕スタメンじゃないんだったらベンチに座っている必要はない」。指揮官は結果ではなく、打席内で清宮の方向性にぶれがあると判断。清宮の頭の中を整理するために当面2軍に置く考えを示した。

 初めて開幕1軍入りを果たした昨季は、1度だけ出場選手登録の抹消があった。しかし、これはシーズン最終盤にフェニックス・リーグに参戦させるために出場選手登録を抹消したもので、打率・190、7本塁打と期待する結果が出なくても1軍に置いて、若き大砲が覚醒する時を待ってきた。

 過去3年は長距離砲不足のチームの弱点を補うべく、期待込みで起用してきたが、3年続けて7本塁打。今年もキャンプ、オープン戦を終えても自身のやろうとしていることがぶれている。指揮官は「去年あれだけいろいろな経験をして、それが整理できて“さあ、この方向に進むんだ”というものがあるんだったら、結果は別として必ず前に進むと思っている。それが今、自分の中で揺れるのであれば、まず整理をさせないと前には進まない」と熱っぽく語った。

 1軍昇格については「(2軍で)打ちまくるしかない。(考えを)はっきりさせないと、いつも同じ打ち方で同じように安定して結果が出ない」と話した。大砲としてしっかりとした方向性が見いだせるか。確かな戦力となってはい上がってくる日が待たれる。(東尾 洋樹)

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2021年3月24日のニュース