常総学院 島田監督 想定外だったタイブレーク「選手が力を出し切った結果」 自身も初陣飾る

[ 2021年3月24日 18:40 ]

第93回選抜高校野球大会第5日第3試合 1回戦   常総学院9-5敦賀気比 ( 2021年3月24日    甲子園 )

<常総学院・敦賀気比>試合終了後、記念のボールを大事に抱える常総学院・島田監督(撮影・坂田 高浩)
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 第93回選抜高校野球大会は24日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦が行われ、第3試合では常総学院(茨城)が大会史上初のタイブレークの末、9―5で敦賀気比(福井)を撃破。5年ぶり10回目の出場で6年ぶりの初戦突破を果たした。

 5-5の同点で延長タイブレークとなった13回無死一、二塁から秋本璃空がバスターで右前適時打を放ち勝ち越し。なおも1死満塁で太田和の遊撃超えの適時打、田中隼人の右前2点適時打で4点差とした。
 
 島田直也監督にとっては甲子園初陣での初勝利となったが「本当に選手が自分の力を出し切った結果が出て良かったと思います」と笑顔を見せた。タイブレークの準備や想定は「やってなかったです」というものの、秋本のバスターの場面については「敦賀気比さん相手なんで、2点取ってもまだだと思ったんで、バントの構えして次から打つぞと言っていました」と振り返った。

 「僕のミスを選手が一生懸命やってくれて助かりました」とも話し、序盤に4点リードも追いつかれながらも踏ん張れた要因には「最後まであきらめずやっていこうと言っていたんで、サヨナラのピンチもあったんですけど、みんなで守り切ってやれたことがこういう結果になったんだと思います」と力を込めた。

 田辺広大主将は0-4から追い上げを許しての延長、タイブレークでの勝利に「監督さんにミスしても何があってもそれをしっかりかばってやれば絶対に勝てると言われたんで。それを信じてミスしても、大丈夫、大丈夫と最後まで信じて戦いました」と語った。また「4-0で勝っていたらいいと思いますけど。でも、ああいう接戦をものにして勝つことによって、次の試合も有利に戦えると思いますし、ミスも出た中で勝てたのは次の試合にいかせると思うんで、本当に大きな勝ちになりました」と収穫を口にした。

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2021年3月24日のニュース